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住友ゴムが3Dプリント可能なゴム素材を開発|柔軟素材3Dプリンティングの最前線と個人ユーザーへの影響 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
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住友ゴムが3Dプリント可能なゴム素材を開発|柔軟素材3Dプリンティングの最前線と個人ユーザーへの影響

3DLab
2026年10月26日
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住友ゴム工業が、3Dプリンターで造形できるゴム材料を開発しました。2026年11月にテスト販売を開始する予定で、ロボットや医療分野への応用が見込まれています。この記事では、同社が発表した新素材の技術的な特徴と、TPUやゴムライクレジンなど個人ユーザーが今使える柔軟素材の選択肢を整理します。

住友ゴム工業が開発した3Dプリンター用ゴム材料とは

住友ゴム工業(DUNLOPブランド)は2025年6月、3Dプリンターで加工できるゴム材料を開発したと発表しました。タイヤ開発で培った配合技術と内部構造の解析ノウハウを応用した、紫外線(UV)硬化型の液体ゴム材料です。光造形方式の3Dプリンターに対応しており、液体の状態でプリンターに充填し、UV照射で1層ずつ固めて立体を造形します。

従来の3Dプリンターでは、樹脂(プラスチック)や金属を扱えても、ゴム本来の弾力や復元力を備えた造形は困難でした。同社の新素材は、70℃・22時間・25%圧縮という条件でも高い復元性を示し、圧縮永久ひずみ率は5%以下とされています。2,000万回の繰り返し圧縮試験にも耐える耐久性が確認されており、産業用途に十分な水準です。

想定される用途と事業化のスケジュール

想定される用途のひとつがロボットハンドの指先です。物をつかむときにゴムの滑りにくさと柔軟性が求められるため、試作段階で形状を素早く検証できる3Dプリントとの相性がよいとされています。もうひとつは医療訓練用の臓器シミュレーションモデルで、人の臓器に近い弾力と柔らかさを再現できる点が注目を集めました。自動車部品やスポーツ用品など、衝撃吸収性や耐摩耗性が求められる分野への展開も見込まれています。

事業化のスケジュールとしては、2026年11月に国内の法人向けテスト販売が始まる予定です。同時に受託造形サービスも開始され、自社で3Dプリンターを持たない企業でも新素材を試せるようになります。2027年末からは海外展開を目指すとのことです。現時点では法人向けの提供が中心で、個人ユーザーが直接購入できる時期や価格は発表されていません。

TPU・ゴムライクレジンとの違い

個人の3Dプリンターユーザーが柔軟素材を使いたい場合、現在の選択肢は大きく2つに分かれます。FDM方式で使うTPU(熱可塑性ポリウレタン)フィラメントと、光造形方式で使うゴムライクレジンです。

TPUフィラメントは1kgあたり3,500〜5,500円ほどで手に入り、スマホケースや靴のインソール、振動吸収用のダンパーなど幅広い用途に使えます。ただし、ゴムほどの弾力や復元力はなく、どちらかといえば「硬めのゴムに近い柔らかさ」という質感です。印刷時には糸引きや吸湿に注意が必要で、ダイレクトドライブ方式のエクストルーダーが推奨されます。

光造形のゴムライクレジンは、ショア硬度50A前後の柔らかい造形物を作れるものの、繰り返しの伸縮に対する耐久性はゴムに及びません。時間が経つと硬化が進んで柔軟性が落ちることもあり、長期使用を前提としたパーツには向きにくい面があります。

住友ゴムの新素材は、こうした既存の柔軟素材と比べて、ゴム本来の高い復元性と2,000万回の圧縮に耐える耐久性を両立している点が大きな違いです。ただし、光造形方式かつ産業用途を想定した材料であるため、個人向けのプリンターでそのまま使えるわけではありません。

個人ユーザーが今できること

住友ゴムの新素材が個人ユーザーの手元に届くまでには、まだ時間がかかりそうです。それでも、柔軟素材を使った3Dプリントに挑戦するなら、今すぐ始められる方法はあります。

FDM方式であれば、PolymakerのPolyFlexやOVERTUREのTPUフィラメントが入手しやすく、印刷設定の情報もネット上に豊富です。印刷速度を20〜30mm/sまで落とし、リトラクション設定を控えめにするのが安定印刷のコツとされています。光造形なら、SK本舗やSIRAYAなどが販売するフレキシブルレジンで柔らかいパーツを作れます。小さな試作品であれば十分に実用的です。

今後、住友ゴムの受託造形サービスが個人にも開放されたり、材料が小売で流通したりすれば、家庭の3Dプリンターでゴム製品を作れる日が近づくかもしれません。まずはTPUやフレキシブルレジンで柔軟素材の扱い方に慣れておくと、新素材が登場したときにスムーズに移行できるはずです。

よくある質問

住友ゴムの3Dプリンター用ゴム素材は個人でも買えますか?

2026年10月時点では法人向けのテスト販売(2026年11月開始予定)のみが発表されており、個人向けの販売時期や価格は公表されていません。受託造形サービスも法人向けとされています。

TPUフィラメントと本物のゴムはどう違いますか?

TPUは熱可塑性の樹脂で、ゴムに似た柔軟性はあるものの、復元力や耐久性はゴムより低い傾向です。住友ゴムの新素材は2,000万回の圧縮にも耐えるとされており、耐久性の面で大きな開きがあります。

家庭用の光造形プリンターでゴム素材は使えますか?

ゴムライクレジン(フレキシブルレジン)を使えば、柔らかい造形物を作ることは可能です。ただし本物のゴムとは物性が異なり、繰り返し変形への耐久性には限りがあります。住友ゴムの新素材が家庭用機器に対応するかは今後の展開次第です。

柔軟素材の3Dプリントで失敗しないコツは?

TPUの場合は印刷速度を20〜30mm/sに落とし、リトラクションを短めに設定することが推奨されています。フィラメントの吸湿対策としてドライボックスでの保管も有効です。

参考リンク

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