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PETGフィラメントおすすめ6選|PLA卒業後の定番素材をメーカー別に比較【強度・透明度・扱いやすさ】 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
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PETGフィラメントおすすめ6選|PLA卒業後の定番素材をメーカー別に比較【強度・透明度・扱いやすさ】

3DLab
2026年8月23日
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PLAフィラメントでの3Dプリントに慣れてきたら、次に試したいのがPETG(ポリエチレンテレフタレートグリコール)です。PLAより耐熱性・耐衝撃性に優れ、ABSのように有害なガスも出にくい——まさに「PLAの扱いやすさ」と「ABSの強度」を兼ね備えた中間的な素材として、実用パーツや屋外用途に広く使われています。

この記事では、Amazon.co.jpで購入できるPETGフィラメントの中から、メーカー別に6製品を厳選して比較します。糸引きの出やすさ、透明カラーの仕上がり、高速印刷への対応度など、実際の使い勝手に直結するポイントを整理しました。

PETGフィラメントとは?PLAとの違い

PETGはペットボトルの素材(PET)にグリコールを加えて改良した樹脂です。PLAと比較すると以下の点で優れています。

  • 耐熱性:ビカット軟化温度が約75〜80℃(PLAは約55〜60℃)
  • 耐衝撃性:落下衝撃に強く、割れにくい
  • 耐水性:吸水率が低く、屋外や水回りでも劣化しにくい
  • 耐薬品性:アルカリや多くの溶剤に耐性がある

一方で、糸引き(ストリング)が発生しやすい、造形時にベッドへの定着が強すぎてガラスベッドを傷つけることがある、といった注意点もあります。ノズル温度は230〜250℃、ベッド温度は70〜80℃が一般的な目安です。

PETGフィラメントの選び方 ─ 3つのポイント

1. 寸法精度(径のばらつき)

フィラメント径のばらつきが大きいと、押し出し量が安定せず造形品質が落ちます。±0.02mmの製品は高精度、±0.05mmは標準的です。精密なパーツを作るなら±0.03mm以内の製品がおすすめです。

2. 高速印刷への対応

Bambu LabやAnkerMakeなど高速プリンターの普及に伴い、300〜600mm/sに対応した「高速PETG」が各社から登場しています。通常のPETGは50〜100mm/s程度が推奨速度なので、お使いのプリンターに合わせて選びましょう。

3. 用途に合ったカラー・特性

PETGは透明系カラーの仕上がりが美しいことでも知られています。照明カバーやディスプレイ用途には透明・半透明カラーを、実用パーツには不透明カラーを選ぶと良いでしょう。

おすすめPETGフィラメント6選 ─ メーカー別レビュー

1. SUNLU High Speed PETG ─ コスパ重視の高速対応

中国の大手フィラメントメーカーSUNLUの高速PETG。30〜600mm/sの幅広い印刷速度に対応し、寸法精度±0.02mmと価格帯の割に高精度です。

良い点:価格が手頃で色展開が豊富。高速プリンターにも対応。

気をつけたい点:ロットによって品質にばらつきがあるとの声も。湿気対策として乾燥材入り保管がおすすめ。

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2. eSUN PETG ─ 安定品質の定番ブランド

eSUNは3Dプリンター黎明期から活動する老舗メーカー。PETG標準グレードは寸法精度±0.05mmで、220〜250℃の幅広い温度で安定した吐出が得られます。カラーバリエーションも豊富で、透明系の仕上がりに定評があります。

良い点:長年の実績に裏打ちされた安定品質。透明カラーの透過度が高い。

気をつけたい点:精度±0.05mmは標準的で、精密パーツには少し不安。高速印刷には別途Rapid版が必要。

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3. Polymaker PolyLite PETG ─ 高精度で上質な造形

Polymakerは品質管理に定評のあるメーカーで、PolyLite PETGは寸法精度±0.03mmとクラス最高水準。CCD(画像解析)ラインセンサーによる全長モニタリングで径の均一性を確保しています。

良い点:精度が高く層間密着も良好。仕上がりの表面品質が美しい。

気をつけたい点:価格はやや高め。推奨速度は30〜50mm/sと高速機には不向き。

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4. Overture PETG ─ 手頃な価格で透明カラーが人気

OVERTUREは北米発のフィラメントブランドで、日本のAmazonでも人気があります。寸法精度±0.02mm、ビカット軟化温度75℃。透明(Transparent)カラーの発色が良く、照明系パーツに適しています。

良い点:コストパフォーマンスが高い。透明カラーのクリア感が良好。

気をつけたい点:印刷速度300mm/s未満が推奨。超高速機ではやや不向き。

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5. Bambu Lab PETG HF ─ 高速機ユーザーの最適解

Bambu Lab純正の高流動(High Flow)PETG。RFID対応でAMS(自動材料システム)との相性が完璧です。300mm/s以上の高速印刷に最適化されており、糸引きや固まりが従来PETGより大幅に軽減されています。

良い点:Bambu Lab機とのワンタッチ連携。高速でも安定した造形品質。RFID自動設定で初心者にも安心。

気をつけたい点:価格は他社より高め。Bambu Lab以外のプリンターでは設定の手動調整が必要。

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6. TINMORRY PETG-Eco ─ 環境配慮とコスパの両立

TINMORRYのPETG-Ecoは再生材を一部使用した環境配慮型のフィラメント。高速印刷(最大500mm/s)にも対応し、カラーバリエーションにはスパークリーブラックやミントグリーンなど個性的な色も揃っています。

良い点:環境に配慮しつつ価格も手頃。高速印刷対応。ユニークなカラー展開。

気をつけたい点:日本語の情報がやや少なめ。初めてのPETGには他社製品のほうが情報を得やすい。

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価格・スペック比較表(2026年8月時点)

商品名寸法精度推奨印刷速度ノズル温度特徴こんな人に
SUNLU High Speed PETG ±0.02mm 30〜600mm/s 230〜270℃ 高速対応・コスパ◎ コスト重視で高速機を使う方
eSUN PETG ±0.05mm 50〜100mm/s 220〜250℃ 老舗の安定品質・透明◎ 透明系カラーを綺麗に出したい方
Polymaker PolyLite PETG ±0.03mm 30〜50mm/s 230〜240℃ 高精度・表面品質◎ 精密パーツ・品質重視の方
Overture PETG ±0.02mm 〜300mm/s 230〜260℃ 透明カラー◎・高コスパ 照明カバーなど透明パーツを作る方
Bambu Lab PETG HF ±0.03mm 〜300mm/s+ 230〜260℃ RFID対応・高速最適化 Bambu Lab機ユーザー
TINMORRY PETG-Eco ±0.02mm 〜500mm/s 230〜260℃ 環境配慮・個性的カラー エコ志向で個性的な色が欲しい方

用途別おすすめの選び方

実用パーツ(ブラケット・ケース類)

強度と寸法精度が重要なため、Polymaker PolyLite PETGまたはOverture PETGがおすすめです。低速でじっくり造形すると層間密着が向上し、より高い強度が得られます。

屋外使用(ガーデニング用品・車載パーツ)

紫外線と温度変化に晒される環境では、PETGの耐候性が活きます。Bambu Lab PETG HFは耐水性・耐衝撃性を公式に謳っており、屋外用途に適しています。

透明・半透明パーツ(照明・ディスプレイ)

eSUN PETGのナチュラル(クリア)カラーやOverture PETGのTransparentは、透過度が高く照明カバーなどに人気です。造形時は冷却ファンを弱めに設定すると透明度が上がります。

PETG印刷のコツ ─ 糸引き対策と定着のポイント

PETGで最も多いトラブルが「糸引き(ストリング)」です。以下の設定調整で大幅に改善できます。

  • リトラクション距離:ダイレクトドライブなら1〜2mm、ボーデンなら4〜6mm
  • リトラクション速度:25〜45mm/s程度
  • ノズル温度:推奨範囲の下限側で試す(高温ほど糸引きが増える)
  • 移動速度(Travel):150mm/s以上に上げると糸を引きちぎれる

ベッドへの定着が強すぎる場合は、PEIシートに薄くスティックのりを塗ると剥離しやすくなります。ガラスベッドの場合は造形後に冷却するまで待つと、自然に剥がれることが多いです。

よくある質問

PETGフィラメントは食品に触れる容器に使えますか?

PETG樹脂自体は食品安全性が高い素材ですが、FDM造形品は層間に微細な隙間があり細菌が繁殖しやすいため、直接食品に長時間接触する用途には注意が必要です。食品接触用途にはエポキシコーティング等の後処理を推奨します。

PETGはPLAより印刷が難しいですか?

やや設定の調整が必要ですが、ABSほど難しくはありません。ノズル温度230〜250℃、ベッド温度70〜80℃を基本に、糸引きが出たらリトラクションを調整するのが一般的な手順です。PLA経験者なら問題なく移行できます。

PETGの保管方法は?

PETGはPLAより吸湿しやすいため、使用後は乾燥剤入りの密閉容器やジップロックに保管してください。吸湿したフィラメントは造形中に「パチパチ」音がして気泡が入ります。フィラメントドライヤーで60℃・4〜5時間乾燥すると復活します。

PETGとPETG+やPETG-CFの違いは何ですか?

PETG+は各メーカーが靭性や流動性を改良した強化版です。PETG-CFはカーボンファイバー入りで剛性が大幅に向上しますが、硬化鋼ノズルが必要になります。通常の真鍮ノズルで使えるのは標準PETGとPETG+です。

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