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PETG-CFフィラメント完全ガイド|カーボン配合素材の強度・設定・おすすめ製品比較 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
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PETG-CFフィラメント完全ガイド|カーボン配合素材の強度・設定・おすすめ製品比較

3DLab
2026年7月27日
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3Dプリンターで「もっと強いパーツを作りたい」「PLA-CFでは割れやすい」と感じたことはありませんか。そんな方におすすめなのがPETG-CF(カーボンファイバー配合PETG)フィラメントです。PETGの粘り強さにカーボンファイバーの剛性を加えた複合素材で、ドローンフレーム・治具・ロボット部品など「軽くて硬い」パーツに向いています。この記事では、PETG-CFの特徴から印刷設定、製品比較までを初心者向けに説明します。

PETG-CFフィラメントとは?カーボン配合で何が変わるのか

PETG-CFとは、ベースとなるPETG樹脂に短く裁断したカーボンファイバー(炭素繊維)を混ぜ合わせたフィラメントです。カーボンファイバーの含有率は一般に10〜20%程度です。この繊維が樹脂の中で骨格の役目をするので、通常のPETGと比べて次の特性が上がります。

  • 剛性(曲げにくさ):PETGは単体だとしなりやすい素材ですが、カーボンファイバーを加えると大幅に硬くなります
  • 引張強度:中央値で約51 MPaと、PLA-CFと同等以上の強度があります
  • 耐熱性:荷重たわみ温度(HDT)は68〜77°Cで、PLA系素材より高い温度に耐えられます
  • 寸法安定性:反りや収縮が少なく、精密なパーツの造形に向いています
  • 表面仕上げ:マットなカーボン調の質感になり、積層痕が目立ちにくくなります

一方で、通常のPETGより吸湿しやすく印刷前の乾燥が重要な点と、カーボンファイバーでノズルが摩耗するため硬化鋼ノズルが必須な点には注意してください。

PLA-CFとの違い|どちらを選ぶべきか

カーボンファイバー配合フィラメントにはPLA-CFもあり、用途によって使い分けます。

比較項目PETG-CFPLA-CF
靱性(粘り強さ)◎ 高い△ 脆い
耐衝撃性◎ 優れる× 割れやすい
耐熱温度(HDT)68〜77°C53〜60°C
印刷難易度やや高い低い
耐薬品・耐候性◎ 強い△ 弱い
表面仕上げマット〜やや光沢マット

PLA-CFは印刷しやすく、シャープなディテールも出せますが、衝撃に弱く屋外での使用には向きません。PETG-CFは印刷設定にやや気を使うものの、靱性が高く落としても割れにくいので、実際に使うパーツに適しています。ドローン・車載パーツ・ギア・屋外機器のケースなど、「壊れたら困る」用途にはPETG-CFを選びましょう。

印刷設定と必須機材|硬化鋼ノズルは必ず用意しよう

PETG-CFフィラメントの一般的な推奨印刷設定は次のとおりです。製品によって値が違うので、各メーカーのデータシートも確認してください。

設定項目推奨値
ノズル温度240〜270°C
ベッド温度75〜90°C
印刷速度40〜80 mm/s
ノズル径0.4 mm以上(0.6 mm推奨)
冷却ファン弱め(30〜50%)
リトラクション控えめ(2〜4 mm)

硬化鋼ノズルが必須な理由

カーボンファイバーはとても硬い素材です。標準的な真鍮ノズルでPETG-CFを印刷すると、数十時間ほどでノズル穴が削れて広がり、造形精度が大きく落ちます。焼入れ鋼(ハードスチール)ノズルやルビーノズルを必ず使ってください。0.6 mm径のノズルなら、カーボンファイバーが詰まる心配も減らせます。

乾燥が品質を左右する

PETG-CFは吸湿しやすく、湿気を含んだまま印刷するとストリング(糸引き)やポッピング(気泡弾け)が起きます。使う前に65°Cで6〜8時間乾燥させ、使った後はドライボックスで保管しましょう。

おすすめPETG-CFフィラメント4選|製品比較

2026年7月時点で入手しやすいPETG-CFフィラメントを4製品選び、特徴を比較しました。

1. Bambu Lab PETG-CF

Bambu Labが自社プリンター向けに調整した純正フィラメントです。RFIDタグが付いていて、AMS(自動素材供給システム)対応プリンターならスライサー設定が自動で読み込まれます。層間の結合力を保ったままXY方向の強度を大きく高め、ストリングやダマも抑えた新しい配合になっています。

良い点は、RFID対応で設定が簡単なこと、造形品質が安定していること、マットとやや光沢の中間の質感であることです。

気をつけたい点は、AMS Liteと0.2 mmノズルに対応していないこと、やや高い価格帯であることです。

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2. eSUN ePETG-CF

フィラメント大手eSUNのカーボンファイバー配合モデルです。寸法精度は±0.05 mmで安定していて、コストパフォーマンスの良さが魅力です。印刷温度は240〜260°Cとやや狭い範囲ですが、そのぶん調整しやすいとも言えます。仕上がりはマットなカーボン調で、Bambu Lab・Creality・Prusaなど主要プリンターとの互換性も確認されています。

良い点は、価格が手頃なこと、マットな仕上がり、幅広いプリンターで使えることです。

気をつけたい点は、RFIDがないことと、色展開が少ないことです。

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3. TINMORRY PETG-CF

15%のカーボンファイバーマスターバッチを配合した高品質フィラメントです。カラーバリエーションが豊富で、ブラックのほかにピーコックグリーン・オリーブグリーン・レッドブラウンなどがあります。Bambu Lab・Creality K1C・QIDI MAX3など最新プリンターとの互換性が明記されているので、選びやすい製品です。

良い点は、カラーが豊富なこと、価格が手頃なこと、互換性の情報が充実していることです。

気をつけたい点は、知名度が低めなことと、0.6 mm以上のノズルが推奨されていることです。

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4. ELEGOO PETG-CF

コスパに定評のあるELEGOOが出したPETG-CFフィラメントです。剛性と耐摩耗性がともに高く、ギア・ベアリング・構造パーツなど、部品同士がきっちり合う必要がある用途を想定して作られています。印刷温度は240〜270°Cです。ELEGOO公式ストアで買え、ブラック・グレーなどの色があります。

良い点は、コスパが良いこと、ELEGOOプリンターとの相性が良いこと、耐摩耗性が高いことです。

気をつけたい点は、Amazon.co.jpでの取り扱いが限られていることと、新製品のため長期のレビューが少ないことです。

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スペック比較表(2026年7月時点)

製品名ノズル温度ベッド温度重量特徴こんな人に
Bambu Lab PETG-CF 240〜270°C 75〜90°C 1 kg RFID対応、AMS互換 Bambu Labユーザー
eSUN ePETG-CF 240〜260°C 75〜90°C 1 kg コスパ良好、マット仕上げ コスト重視の方
TINMORRY PETG-CF 240〜260°C 75〜90°C 1 kg CF15%、カラー豊富 色にこだわりたい方
ELEGOO PETG-CF 240〜270°C 75〜90°C 1 kg 高剛性、耐摩耗性 ELEGOOユーザー

よくある質問

PETG-CFフィラメントは普通のPETGと同じ設定で印刷できますか?

ノズル温度は、通常のPETG(220〜250°C)よりやや高めの240〜270°Cが推奨されています。カーボンファイバーでノズルが摩耗するのを防ぐため、真鍮ノズルから硬化鋼ノズルへの交換も必須です。

真鍮ノズルでPETG-CFを印刷するとどうなりますか?

カーボンファイバーが研磨剤のようにノズルを削り、数十時間ほどでノズル穴が広がります。その結果、造形精度の低下・フィラメントの吹き出し・ストリングの増加が起こるので、必ず焼入れ鋼ノズルを使ってください。

PETG-CFはABSのようにエンクロージャーが必要ですか?

必須ではありません。PETGベースなので反りが少なく、開放型のプリンターでも問題なく印刷できます。ただ、エンクロージャーがあると層間の密着がさらに良くなり、強度が上がる傾向があります。

PETG-CFフィラメントの保管方法は?

PETG-CFは湿気を吸うので、開封後はシリカゲル入りのドライボックスか真空パックで保管してください。使う前に65°Cで6〜8時間乾燥させると、ストリングや気泡を大幅に減らせます。

参考リンク

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