
Anycubic Kobra 3シリーズ徹底比較|Kobra 3・Kobra 3 Combo・Kobra S1の違いと用途別おすすめ
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「Anycubicの3Dプリンターが気になるけど、Kobra 3とKobra S1って何が違うの?」「Comboを買うべき?」——そんな疑問を抱えている方は多いのではないでしょうか。
Anycubicは2024〜2025年にかけてKobra 3シリーズを相次いで投入し、エントリーからミドルクラスまで幅広いラインナップを展開しています。本記事ではKobra 3(単体)・Kobra 3 Combo・Kobra S1・Kobra S1 Comboの4モデルを、印刷速度・マルチカラー対応・造形サイズ・構造・価格の軸で横並び比較します。さらに、競合のBambu Lab A1やCreality Ender-3 V3との簡易比較も添えて、Anycubic機を検討中の方の機種選定を支援します。
Kobra 3シリーズの選び方——3つのチェックポイント
Kobra 3シリーズは名前が似ているため混乱しがちですが、選ぶ際に意識したいポイントは大きく3つです。
1. マルチカラー印刷をするか?
マルチカラー印刷には「ACE Pro」というフィラメント自動切替ユニットが必要です。「Combo」が付くモデルはACE Proが同梱されており、開封後すぐに多色プリントを始められます。単体モデルは後からACE Proを追加購入すれば対応可能ですが、セット購入のほうが割安になるケースがほとんどです。
2. 密閉構造(エンクロージャー)が必要か?
Kobra S1はCoreXY構造+密閉筐体を採用しており、ABSやASAなど高温フィラメントでも反りを抑えて安定印刷できます。一方Kobra 3はオープンフレームのベッドスリンガー型で、PLAやPETGが中心なら十分な性能を発揮します。
3. 予算はどのくらいか?
Kobra 3単体で約5万円台、Kobra S1 Comboで約11万円と、価格差は2倍以上あります。用途と予算のバランスで最適解が変わります。
Kobra 3(単体)——コスパ重視の高速エントリー機
Anycubic Kobra 3は、最大印刷速度600mm/sを誇るFDM 3Dプリンターです。ベッドスリンガー方式ながら加速度20,000mm/s²の高速動作を実現し、LeviQ 3.0による自動レベリングやスマートZ軸オフセットで初心者でもセットアップが簡単です。
良い点:
- 5万円前後と手ごろな価格で600mm/s高速印刷に対応
- 造形サイズ250×250×260mmと中型クラスをカバー
- 日本語UIと日本語マニュアル付きで初心者にも安心
- ACE Proを後付けすればマルチカラー印刷にも拡張可能
気をつけたい点:
- オープンフレームのためABSなど高温素材は反りが出やすい
- マルチカラー印刷にはACE Proの追加購入が必要
- ベッドスリンガー方式のため大型造形時の振動が気になる場合がある
Kobra 3 Combo——すぐにマルチカラーを始めたい方へ
Anycubic Kobra 3 Comboは、Kobra 3本体にACE Pro(Anycubic Color Engine Pro)をセットにしたモデルです。ACE Proは最大4色のフィラメントを自動で切り替えながらマルチカラー造形を行うユニットで、密閉ストレージによりフィラメントを湿気から守る乾燥機能も備えています。
良い点:
- 開封後すぐに最大4色(ACE Pro 2台連結で最大8色)のマルチカラー印刷が可能
- フィラメント乾燥機能付きで吸湿によるプリント不良を低減
- 単体+ACE Pro個別購入より割安
気をつけたい点:
- カラー切替時のフィラメントパージ(廃棄)が発生し、材料ロスがある
- Kobra 3単体と同じオープン構造のため高温フィラメントには不向き
- 設置スペースがACE Proぶん広くなる
Kobra S1——密閉CoreXYで高精度・静音を実現
Anycubic Kobra S1は、金属フレームのCoreXY構造と密閉エンクロージャーを採用した上位モデルです。最高ノズル温度320°Cに対応し、PLA・PETG・TPUだけでなくABSやASAなどのエンジニアリング素材も安定して印刷できます。
良い点:
- CoreXY構造で高速印刷(600mm/s)でも振動が少なく高精度
- 密閉筐体により動作音が44dB(静音モード時)と非常に静か
- 320°C対応ホットエンドでABS・ASA・ナイロンなどの高温素材にも対応
- AIカメラ搭載でプリントエラーの自動検知・遠隔監視が可能
気をつけたい点:
- 造形サイズが250×250×250mmとKobra 3より高さが10mm小さい
- 単体価格が約7.5万円とKobra 3の約1.5倍
- マルチカラー印刷にはACE Proの別途購入が必要
Kobra S1 Combo——オールインワンの最上位パッケージ
Anycubic Kobra S1 Comboは、Kobra S1にACE Proを同梱した最上位パッケージです。密閉CoreXYの高精度印刷とマルチカラー機能を両立し、品質重視のユーザーに適しています。
良い点:
- 高精度CoreXY+マルチカラーをワンパッケージで入手可能
- 密閉構造+フィラメント乾燥で素材管理が楽
- スマホアプリ連携で外出先からも印刷状態を確認
気をつけたい点:
- 価格が約11万円と4モデル中最も高額
- 単色印刷がメインなら機能を持て余す可能性がある
価格・スペック比較表(2026年9月時点)
| モデル名 | 参考価格(税込) | 造形方式 / 構造 | 造形サイズ | 最高速度 | マルチカラー | こんな人に |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Kobra 3 | 約¥49,999 | FDM / ベッドスリンガー | 250×250×260mm | 600mm/s | ACE Pro追加で対応 | コスパ重視の入門者 |
| Kobra 3 Combo | 約¥65,999 | FDM / ベッドスリンガー | 250×250×260mm | 600mm/s | 4色対応(最大8色) | 多色造形を始めたい方 |
| Kobra S1 | 約¥74,999 | FDM / CoreXY密閉 | 250×250×250mm | 600mm/s | ACE Pro追加で対応 | 精度・静音重視の中級者 |
| Kobra S1 Combo | 約¥109,999 | FDM / CoreXY密閉 | 250×250×250mm | 600mm/s | 4色対応(最大8色) | 品質も多色も妥協しない方 |
※ 価格はAmazon.co.jpを参照。セール・クーポンにより変動する場合があります。
競合モデルとの簡易比較——Bambu Lab A1・Creality Ender-3 V3
Anycubic Kobra 3シリーズの購入を検討する際、比較対象としてよく挙がるのがBambu Lab A1とCreality Ender-3 V3です。それぞれの特徴を簡単に整理します。
| モデル | 参考価格 | 構造 | 造形サイズ | 最高速度 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| Bambu Lab A1 | 約¥52,000 | ベッドスリンガー | 256×256×256mm | 500mm/s | 高完成度のソフトウェア連携。Bambu Studioの使いやすさに定評あり |
| Creality Ender-3 V3 | 約¥45,000 | CoreXZ | 220×220×250mm | 600mm/s | CoreXZ構造で高速性と安定性を両立。Klipperベースのファームウェア |
Bambu Lab A1はスライサーからクラウド連携まで一貫したエコシステムが強みです。ただし同社独自のAMS Liteによるマルチカラーはセットで約7万円台とKobra 3 Comboに近い価格帯です。ソフトウェア重視ならBambu、ハード性能とコスパ重視ならKobra 3という棲み分けになります。
Creality Ender-3 V3はCoreXZ構造を採用し、ベッドスリンガー方式ながら振動を抑えた高速印刷が可能です。造形サイズが220×220×250mmとやや小さめですが、約4.5万円と価格は最も手ごろ。一方でマルチカラー対応のオプションは現時点で限定的です。
用途別おすすめモデル
最後に、用途別のおすすめモデルをまとめます。
「とにかくコストを抑えて3Dプリントを始めたい」→ Kobra 3(単体)
5万円前後で600mm/s高速印刷に対応しており、PLA中心の単色印刷なら十分すぎる性能です。後からACE Proを追加してマルチカラーに拡張できる柔軟性もあります。
「多色フィギュアやカラフルな作品を作りたい」→ Kobra 3 Combo
ACE Pro同梱で約6.6万円とマルチカラー対応機としてはリーズナブル。フィギュアや看板、教材など色を活かした作品を作りたい方に向いています。
「ABSやASAも使いたい・精度と静音性を重視」→ Kobra S1
密閉CoreXY構造と320°C対応ホットエンドにより、エンジニアリング素材も安定印刷可能。リビングに置いても気にならない静音設計も魅力です。
「妥協なし。高精度マルチカラーが目標」→ Kobra S1 Combo
密閉筐体でABSマルチカラーまで対応できる、シリーズ最強のオールインワンモデル。価格は約11万円ですが、同クラスの競合(Bambu Lab P1S Combo等)と比較しても競争力のある価格設定です。
よくある質問
Kobra 3とKobra S1の一番大きな違いは何ですか?
最大の違いは本体構造です。Kobra 3はオープンフレームのベッドスリンガー方式、Kobra S1は密閉型CoreXY構造を採用しています。Kobra S1は高温フィラメント対応・静音性・印刷精度で優れますが、その分価格が高くなります。
Comboを買わず後からACE Proだけ買い足せますか?
はい、ACE Proは単体でも販売されており、後から追加購入してKobra 3やKobra S1に取り付け可能です。ただし、セット購入(Combo)のほうが個別購入より割安になることが多いため、マルチカラーの予定がある方は最初からComboを選ぶのがおすすめです。
初心者にはどのモデルがおすすめですか?
3Dプリンター初心者にはKobra 3(単体)がおすすめです。価格が手ごろで、自動レベリングや日本語UI対応のため設定に迷うことが少なく、PLA中心の基本的な印刷を学ぶのに最適です。慣れてきたらACE Proの追加でステップアップできます。
Bambu Lab A1とKobra 3 Comboはどちらが良いですか?
一概には言えませんが、ソフトウェアの完成度と操作の手軽さを重視するならBambu Lab A1、ハードウェアのスペック(加速度・対応素材)とコストパフォーマンスを重視するならKobra 3 Comboが向いています。どちらも信頼できるメーカーの製品です。
参考リンク
- Anycubic Kobra 3 Combo 公式製品ページ — Anycubic
- Anycubic Kobra S1 公式製品ページ — Anycubic
- Kobra Series FDM 3D Printers — Anycubic
- Anycubic Kobra 3 Review — Tom's Hardware
- Bambu Lab A1 vs Anycubic Kobra 3 Combo Comparison — 3DPros



