ブログ一覧に戻る
10万円以下のマルチカラー対応3Dプリンターおすすめ比較|AMS・ACE Pro・色切替の仕組みと導入コストを解説 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
3Dプリンター

10万円以下のマルチカラー対応3Dプリンターおすすめ比較|AMS・ACE Pro・色切替の仕組みと導入コストを解説

3DLab
2026年9月6日
0 views

本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。Amazon.co.jp のアソシエイトとして、3DLab は適格販売により収入を得ています。掲載価格・在庫情報は2026年9月時点のものであり、変動する場合があります。

「3Dプリンターでカラフルな作品を作りたい」——そんな声に応えるマルチカラー対応3Dプリンターが、ここ1〜2年で急速に手が届く価格帯まで降りてきました。以前は10万円超が当たり前だったマルチカラー印刷が、いまや4万円台から始められます。

本記事では、10万円以下で購入できるマルチカラー対応FDM 3Dプリンター5機種を比較し、色切替方式の違い・フィラメント廃棄量・導入コストの観点から選び方を解説します。

マルチカラー印刷の仕組み——AMS・ACE Pro・CFSとは?

家庭用FDM 3Dプリンターでマルチカラー印刷を実現する方法は、大きく分けて「フィラメント自動切替方式」です。ノズルは1本のまま、レイヤーごとに使うフィラメントを入れ替えて多色を表現します。

代表的なシステムは以下の3つです。

  • Bambu Lab AMS / AMS Lite:4色のフィラメントをセットし、印刷中に自動で切り替え。RFID対応スプールなら素材情報も自動認識します。AMS Liteは軽量・コンパクトな廉価版で、A1シリーズ向けに設計されています。
  • Anycubic ACE Pro / ACE 2 Pro:同じく4色切替に対応し、65℃のアクティブ乾燥機能を内蔵。湿気に弱いナイロンやPVAも安心して使えるのが特徴です。1台で4色、2台接続で8色、最大4台で16色に拡張できます。
  • Creality CFS:Crealityが開発したフィラメント供給システム。防湿ストレージ内蔵で、K2シリーズと組み合わせて使います。こちらも最大4台16色対応です。

いずれの方式でも、色を切り替えるたびにノズル内の残留フィラメントを排出する「パージ(purge)」が発生します。公式検証では、696回の色切替で約320gの廃材が出たという報告もあり、色数が多いモデルほどフィラメントの消費量が増える点は押さえておきましょう。

選び方のポイント——3つの基準で絞り込む

マルチカラー対応機を選ぶ際に確認したい3つの基準を整理します。

1. 造形サイズ

マルチカラーで作りたいものが「キーホルダーやフィギュア小物」なら180mm角で十分ですが、「コスプレパーツやインテリア雑貨」なら250mm角以上が必要です。造形サイズは後から変えられないので、最初に用途をイメージしておくことが重要です。

2. 筐体の有無(密閉 or オープン)

PLA中心ならオープンフレームで問題ありませんが、ABS・ASA・ナイロンなど高温素材を使いたい場合は密閉筐体が必要です。密閉型は反りや割れのリスクを軽減できるため、素材の選択肢が広がります。

3. 拡張性(色数の上限)

AMS Liteは1台で4色まで。一方、ACE 2 ProやCFSは複数台接続で最大16色に拡張可能です。将来的に色数を増やしたい場合は、拡張性の高いシステムを選ぶと追加投資で対応できます。

おすすめ5機種の詳細比較

1. Bambu Lab A1 mini Combo——4万円以下で始められるエントリー機

Bambu Lab A1 mini Comboは、A1 miniプリンター本体とAMS Liteがセットになったモデルです。造形サイズは180×180×180mmとコンパクトですが、500mm/sの高速印刷と全自動キャリブレーションを備えており、箱から出して15分で初回印刷を始められる手軽さが魅力です。

良い点:約4万円という価格はマルチカラー対応機として最安クラス。静音性も48dB以下と優秀で、自室での運用に適しています。Bambu Studioスライサーの完成度が高く、マルチカラーの色分け設定も直感的です。

気をつけたい点:造形サイズが180mm角と小さめなので、大きめの作品には不向きです。また、AMS Liteは最大4色までで、AMS Hubによる拡張には非対応です。

2. Bambu Lab A1 Combo——造形サイズと手軽さのバランス型

Bambu Lab A1 Comboは、A1 mini Comboの造形サイズを256mm角にスケールアップしたモデルです。AMS Lite付きで、同じく4色のマルチカラー印刷に対応します。

良い点:256×256×256mmの造形エリアは、フィギュアやインテリア小物にも十分な大きさ。自動レベリング・フロー補正など、Bambu Lab独自の自動化機能をフル搭載しています。MakerWorldとの連携で、マルチカラー対応の3Dモデルをワンクリックで印刷できるのも便利です。

気をつけたい点:オープンフレーム構造のため、ABS・ASAなどの高温素材は反りが出やすくなります。PLA・PETG中心の運用が前提です。

3. Anycubic Kobra S1 Combo——密閉筐体×乾燥機能で素材の幅が広い

Anycubic Kobra S1 Comboは、密閉型CoreXY構造にACE Pro(フィラメント自動切替ユニット)が付属するモデルです。600mm/sの高速印刷と320℃対応ホットエンドを搭載し、ABS・ASA・ナイロンなどのエンジニアリング素材にも対応します。

良い点:ACE Proにはフィラメント乾燥機能が内蔵されており、印刷しながら乾燥できるのは大きなアドバンテージ。密閉筐体なので素材を選ばず、高温素材でも安定した造形が可能です。AI故障検知やビルトインカメラなど、トラブル防止機能も充実しています。

気をつけたい点:ACE Pro単体では4色まで。8色以上に拡張する場合は追加のACE Proと8色ハブが必要で、コストが上積みされます。

4. Anycubic Kobra S1 ACE 2 Pro Combo——16色対応のハイスペック構成

Anycubic Kobra S1 ACE 2 Pro Comboは、Kobra S1にACE 2 Proを組み合わせた上位構成。ACE 2 Proは65℃のアクティブ乾燥と4つのブラシレスモーターによる静音設計が特徴で、最大16色対応のハブも利用できます。

良い点:ACE 2 Proの乾燥性能が強化されており、湿気に敏感なフィラメントも安定して供給できます。Kobra S1の密閉構造と合わせて、素材の制約が少ないのが強み。

気をつけたい点:価格は約9万円と10万円以下ギリギリのライン。コストを抑えたい場合は、Kobra S1 Combo(ACE Pro付き)から始めて後からACE 2 Proにアップグレードする選択肢もあります。

5. Bambu Lab P1S Combo——密閉×CoreXYの定番ハイエンド

Bambu Lab P1S Comboは、密閉型CoreXY機にAMS2 Proが付属するBambu Labの中上位モデル。定価は約14.2万円ですが、Amazonのセール時には9.5万円前後まで下がることがあり、タイミング次第で10万円以下に収まります。

良い点:AMS2 Proは最大4台接続で16色対応。密閉筐体でABS・PC・PA(ナイロン)など高温素材も安定造形でき、Bambu Labのエコシステム(スライサー・クラウド・MakerWorld)をフル活用できます。加速度20,000mm/s²の高速性能も圧倒的です。

気をつけたい点:定価では10万円を超えるため、セール時の購入が前提です。また、AMS2 Proの追加購入は1台あたり約3〜4万円と安くはありません。

価格・スペック比較表(2026年9月時点)

機種名参考価格色切替方式最大色数造形サイズ筐体こんな人に
Bambu Lab A1 mini Combo 約¥39,800 AMS Lite 4色 180×180×180mm オープン 低コストで試したい入門者
Bambu Lab A1 Combo 約¥55,800 AMS Lite 4色 256×256×256mm オープン 中サイズで手軽にカラー造形
Anycubic Kobra S1 Combo 約¥69,800 ACE Pro 4色(拡張16色) 250×250×250mm 密閉 高温素材も使いたい中級者
Kobra S1 ACE 2 Pro Combo 約¥89,999 ACE 2 Pro 4色(拡張16色) 250×250×250mm 密閉 乾燥+多色を妥協なく
Bambu Lab P1S Combo 約¥95,000〜 AMS2 Pro 4色(拡張16色) 256×256×256mm 密閉 セール狙いのハイエンド志向

※ 価格はAmazon.co.jpでの2026年9月時点の参考価格です。セールや在庫状況により変動します。

フィラメント廃棄量を減らすコツ

マルチカラー印刷では色切替のたびにパージ(ノズル洗浄のためのフィラメント排出)が発生し、どうしても廃材が出ます。以下の工夫で廃棄量を抑えることができます。

  • 色数を絞る:2〜3色で配色を工夫すれば、パージ回数を大幅に減らせます。
  • パージタワーの設定を最適化:Bambu StudioやCreality Printでは、パージ量をフィラメントの色ごとにカスタマイズ可能です。淡色→濃色の切替はパージ量を減らしても問題ないケースが多いです。
  • モデル内パージを活用:Bambu Studioの「Flushing into infill(インフィルへのパージ)」設定を使うと、パージタワーを建てずにモデル内部にパージを吸収でき、廃材ゼロに近づけられます。

よくある質問

マルチカラー印刷は初心者でもできますか?

Bambu Lab A1 mini ComboやA1 Comboは全自動キャリブレーション搭載で、初心者でも箱出しですぐにマルチカラー印刷を始められます。スライサーで色を塗り分けるだけなので、特別なスキルは不要です。

AMS LiteとAMS2 Proの違いは何ですか?

AMS Liteは4色対応の軽量ユニットで、A1シリーズ向けに設計されています。AMS2 ProはP1S/X1シリーズ向けで、RFID認識・バッファ機構が強化されており、複数台接続で最大16色に拡張可能です。

パージで出る廃材はどのくらいですか?

色数やモデルの複雑さによりますが、4色の造形で1回あたり30〜80g程度のパージ廃材が出ることが一般的です。スライサーのパージ量設定やインフィルパージ機能を活用すれば、削減が可能です。

PLA以外の素材でもマルチカラー印刷できますか?

密閉型の機種(Kobra S1 Combo、P1S Combo)であればABS・ASA・PETGなどでもマルチカラー印刷が可能です。オープンフレーム機ではPLA・PETGが推奨です。

参考リンク

タグ

3Dプリンターマルチカラーおすすめ比較2026年
3Dプリンター体験