
図書館で3Dプリンターが使える!全国のファブラボ・市民工房で気軽にものづくり体験
「3Dプリンターを使ってみたいけど、いきなり買うのはハードルが高い……」という方に朗報です。実は全国の図書館やファブラボ(デジタル工房)で、3Dプリンターを無料〜数百円の低コストで体験できるスポットが増えています。鎌倉・浦安・塩尻・金沢など各地の公共施設やコミュニティスペースで、初心者や親子連れでも気軽にデジタルものづくりを楽しめるようになってきました。この記事では、購入前にまず試してみたい方に向けて、おすすめの体験スポットと利用方法を紹介します。
そもそもファブラボ・市民工房とは?
ファブラボ(FabLab)は「Fabrication Laboratory」の略で、3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタル工作機器を市民が自由に使える工房のことです。2002年にアメリカのMIT(マサチューセッツ工科大学)で始まったこの取り組みは、現在では世界90か国以上・1,000か所以上に広がっています。
日本でも2011年に鎌倉と筑波で国内初のファブラボが誕生し、その後全国各地に広がりました。近年は図書館や公民館などの公共施設にも3Dプリンターが導入され、「ものづくりの民主化」が進んでいます。利用料金は無料〜数千円程度と手頃で、専門スタッフのサポートを受けながら体験できる施設が多いのも特徴です。
図書館で3Dプリンターが使える!注目のスポット
全国の図書館で、3Dプリンターを置く動きが広がっています。「本を借りるだけの場所」から「学びと創造の拠点」へと変わりつつある図書館の取り組みを紹介します。
浦安市立中央図書館「ファブスペース」(千葉県)
2024年3月にオープンした注目の施設です。3Dプリンター(FLASHFORGE Adventurer4)のほか、レーザーカッターやUVプリンターも完備。市内在住・在勤・在学の中学生以上なら誰でも利用でき、初回は30分程度の「利用講習会」を受講します。その後、1〜2時間の「機器操作体験会」に参加すれば、自分のデータを持ち込んで造形することが可能です。予約は30分単位で、1日最長4時間まで。支払いはキャッシュレス決済にも対応しています。
塩尻市立図書館「えんぱーく」(長野県)
2015年に全国の公立図書館に先駆けて3Dプリンターを導入した、パイオニア的な図書館です。利用は午前・午後・夜間の3つの時間帯から選べ、料金は1,400〜1,800円程度(材料費込み)とされています。館内のパソコンも使えるので、USBにデータを入れて持っていくだけでOK。ミニカーの車体を3Dプリンターで作る講座なども開かれていて、毎回すぐに定員に達するほどの人気です。
石川県立図書館「モノづくり体験スペース」(石川県)
石川県立図書館は2022年に開館し、美しい建築で話題になりました。2階には、3Dプリンター3台・レーザーカッター・UVプリンターを備えた「モノづくり体験スペース」があります。専門スタッフが常駐する水曜・木曜(15時〜18時)と土曜(10時〜16時)に利用できるので、初めての方でも安心して体験できます。
鎌倉市の図書館連携プロジェクト(神奈川県)
鎌倉市では、日本初のファブラボとして知られる「ファブラボ鎌倉」と図書館が連携し、「図書館にファブラボがやってきた!」というプロジェクトを展開。図書館内で、3Dプリンターやレーザーカッターを「知る」展示や、実際に「体験」できるワークショップが開かれています。
全国のおすすめファブラボ・市民工房
図書館以外にも、3Dプリンターを体験できるスポットは全国にあります。初心者を歓迎している施設を選びました。
ファブラボ鎌倉(神奈川県)
2011年に開設された日本初のファブラボです。入門講座(2,000円)や3Dモデリング講習会(3,500円)で、デジタルものづくりを学べます。毎週月曜の「朝ファブ」では、ラボの掃除やメンテナンスに参加すると無料で機材を利用可能。初心者向けの「FAB BASIC」プログラムでは、3Dモデリングソフト「Tinkercad」を使ったデータ作成から3Dプリンターでの出力まで、一連の流れを体験できます。
FabCafe Tokyo(東京都渋谷区)
渋谷・道玄坂にある、カフェ併設のものづくりスポットです。おしゃれなカフェでコーヒーを飲みながら、3Dプリンターやレーザーカッターを使えるユニークな施設になっています。3Dプリンターは当日利用1,500円/30分、事前予約4,000円/3時間で使えます。「はじめてのFab教室」など初心者向けのワークショップも定期的に開かれていて、デジタルものづくりの手始めにぴったりです。
おおたfab(東京都大田区)
JR蒲田駅から徒歩1分という、アクセスの良い市民工房。3Dプリンターやレーザーカッターなどのデジタルファブリケーション機器を備え、ものづくりの街・大田区ならではの充実した設備が魅力です。
アベノメイカースペース(大阪市阿倍野区)
大阪で気軽にデジタルものづくりを体験できるコミュニティスペースです。3Dプリンターのほか各種工作機器がそろい、ワークショップやイベントも積極的に開かれています。
初めて体験するときのポイント
3Dプリンターを初めて使うときに知っておきたいポイントをまとめました。
1. 事前予約を確認する
多くの施設は事前予約制です。人気の時間帯はすぐに埋まることがあるため、公式サイトやSNSで最新情報をチェックしましょう。
2. 初回講習を受ける
図書館やファブラボでは、ほとんどの場合、初回利用時に講習会への参加が必要です。所要時間は30分〜2時間程度で、機器の基本操作や安全な使い方を教えてもらえます。
3. データの準備
自分の3Dデータを持ち込む場合は、STL形式が一般的です。ただ、多くの施設ではサンプルデータも用意されているので、初回は手ぶらでも大丈夫。無料の3Dモデリングソフト「Tinkercad」でデータを作る講座を開いている施設も多くあります。
4. 親子連れも歓迎
多くの施設では、小中学生向けのワークショップも開いています。夏休みの自由研究や、子どもの創造力を育てる体験としても人気です。保護者同伴なら、小学生でも参加できる施設が多いです。
よくある質問
図書館の3Dプリンターは誰でも使えますか?
利用できる条件は施設によって違います。市立図書館では「市内在住・在勤・在学」が条件になることが多く、県立図書館は比較的幅広く利用できます。初回講習の受講が必要な施設がほとんどなので、事前に公式サイトで確認しましょう。
3Dプリンター体験にかかる費用はどのくらいですか?
図書館では、無料〜数百円程度で体験できるところもあります。ファブラボやメイカースペースでは、入門講座が2,000〜4,000円程度、機器の利用料が30分500〜1,500円程度が目安です。材料費が別にかかる場合もあります。
3Dプリンターを使うのに専門知識は必要ですか?
初心者向けの講習やワークショップが充実しているので、専門知識がなくても安心です。「Tinkercad」などの無料ソフトを使えば、ブロックを組み合わせる感覚で簡単に3Dデータを作れます。スタッフがサポートしてくれる施設を選ぶのがおすすめです。
子どもと一緒に体験できますか?
はい、多くの施設で親子向けのワークショップが開かれています。対象年齢は施設によって違いますが、小学校高学年から参加できるプログラムが多いです。夏休みなどに、子ども向けの特別イベントを開く施設もあります。
どんなものが作れますか?
スマホスタンド、キーホルダー、フィギュア、オリジナルの文房具など、作れるものはアイデア次第です。造形サイズは機種によって違いますが、手のひらサイズのものなら1〜3時間程度で完成します。
参考リンク
- 浦安市立図書館 ファブスペース — 浦安市立図書館
- 塩尻市立図書館 3Dプリンター利用案内 — 塩尻市立図書館
- 石川県立図書館 モノづくり体験スペース — 石川県立図書館
- ファブラボ鎌倉 — ファブラボ鎌倉
- FabCafe Tokyo — FabCafe
- 地域工房「ファブラボ」のご紹介 — デジタルファブリケーション協会



