ブログ一覧に戻る
Bambu Lab AMS / AMS Lite徹底比較|マルチカラー印刷に必要な自動フィラメント交換システムの違いと選び方 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
3Dプリンター

Bambu Lab AMS / AMS Lite徹底比較|マルチカラー印刷に必要な自動フィラメント交換システムの違いと選び方

3DLab
2026年9月13日
0 views

本記事には広告(アフィリエイトリンク)が含まれます。Amazon.co.jp のアソシエイトとして、3DLab は適格販売により収入を得ています。掲載価格・在庫情報は2026年9月時点のものであり、変動する場合があります。

Bambu Labの3Dプリンターでマルチカラー印刷を楽しむには、AMS(Automatic Material System=自動素材供給システム)が欠かせません。しかし「AMS」「AMS Lite」「AMS 2 Pro」「AMS HT」と複数モデルが存在し、どれを選べばいいのか迷う方も多いのではないでしょうか。本記事では、各AMSモデルの仕様・対応機種・価格・フィラメント互換性の違いを整理し、あなたの環境に合った1台を選ぶための判断フローを提示します。

AMSとは? — マルチカラー印刷を実現する自動フィラメント交換システム

AMS(Automatic Material System)は、Bambu Labが開発した自動フィラメント交換システムです。最大4色のフィラメントをセットしておくと、スライサーの指示に従って自動で素材を切り替えながら印刷してくれます。手動でフィラメントを差し替える必要がなくなるため、カラフルな造形物やロゴ入りパーツを手軽に作れるようになります。

Bambu Labのプリンターシリーズは大きく2系統に分かれており、対応するAMSも異なります。X1/P1シリーズには「AMS 2 Pro」や「AMS HT」が、A1シリーズには「AMS Lite」が対応しています。まずはこの対応関係を押さえておくことが、選択の第一歩です。

各AMSモデルのスペック比較

現在Bambu Labから提供されている主なAMSモデルは以下の3種類です。旧型の「AMS」は「AMS 2 Pro」にリニューアルされています。

AMS Lite — A1シリーズ向けの軽量モデル

AMS Liteは、Bambu Lab A1およびA1 Mini向けに設計された軽量・オープンフレームのフィラメント交換システムです。4つのスプールホルダーを備え、スプールを露出した状態でセットするシンプルな構造が特徴です。

良い点:フィラメント交換が速く静か、ジャム発生時のアクセスが容易、段ボールスプールにも対応、価格が手頃。

気をつけたい点:湿度管理機能がないためナイロンなど吸湿性の高い素材には不向き、デイジーチェーン非対応(A1 Miniは1台=4色まで、A1は2台接続で最大8色)。

AMS Liteの詳細をAmazonで見る

AMS 2 Pro — X1/P1シリーズ向けの高機能モデル

AMS 2 Proは、X1 CarbonやP1Sなど上位モデル向けの最新AMSです。密閉筐体に65°Cのアクティブ乾燥機能を搭載し、フィラメントを最適な状態で保管しながら自動供給します。最大4台をデイジーチェーン接続でき、16色・マルチマテリアル印刷に対応します。

良い点:65°Cアクティブ乾燥でフィラメント品質を維持、RFID自動設定、最大16色対応、供給速度が旧型比60%向上。

気をつけたい点:価格が高め、ジャム発生時は部分分解が必要、本体サイズが大きい。

AMS 2 Proの詳細をAmazonで見る

AMS HT — エンジニアリング素材向けの高温乾燥モデル

AMS HTは、PC(ポリカーボネート)やPA(ナイロン)などの高性能エンジニアリング素材に対応するために、最大85°Cのアクティブ乾燥機能を搭載したモデルです。AMS 2 Proとの混在デイジーチェーンにも対応しています。

良い点:85°Cの高温乾燥でPA・PCなどの吸湿素材に最適、AMS 2 Proと混在接続可能、ブラシレスサーボモーター搭載。

気をつけたい点:一般的なPLA中心の用途にはオーバースペック、消費電力が150Wとやや高め。

AMS HTの詳細をAmazonで見る

価格・スペック比較表(2026年9月時点)

項目AMS LiteAMS 2 ProAMS HT
参考価格 ¥34,800 ¥55,800 ¥22,800
対応プリンター A1 / A1 Mini X1C / X1E / P1S / P1P / P2S X1C / X1E / P1S / P1P / P2S
スロット数 4 4 4
最大色数 4色(A1は8色) 16色(4台接続) 16色(4台混在接続)
筐体 オープンフレーム 密閉ボックス 密閉ボックス
乾燥機能 なし 65°Cアクティブ乾燥 85°Cアクティブ乾燥
湿度管理 なし 気密保管+乾燥 気密保管+乾燥
RFID対応
推奨素材 PLA / PETG PLA / PETG / ABS / ASA / TPU PA / PC / PLA / PETG / ABS
こんな人に A1ユーザーで手軽にマルチカラー 多色・高品質を追求したい方 エンジニアリング素材を使う方

※ 価格はBambu Lab公式ストア・販売代理店の参考価格です。Amazonでの販売価格は変動する場合があります。

選び方フローチャート — 3つの軸で判断する

どのAMSを選ぶべきかは、次の3つの軸で判断できます。

軸1:対応プリンターで絞る

最も重要な制約は「お使いのプリンター」です。AMS LiteはA1シリーズ専用、AMS 2 ProとAMS HTはX1/P1シリーズ専用で、互換性はありません。すでにプリンターをお持ちの場合は、ここで選択肢が決まります。

軸2:使用フィラメントの種類で選ぶ

PLA・PETGが中心なら、どのAMSでも問題ありません。ABS・ASAなど中温素材を使うならAMS 2 Proの65°C乾燥が便利です。PA(ナイロン)・PC(ポリカーボネート)などの高性能素材を常用するなら、85°C乾燥対応のAMS HTが最適です。

軸3:予算と拡張性で決める

趣味レベルでA1シリーズを使っている方は、AMS Lite一択で十分です。X1/P1シリーズで本格的にマルチカラーを始めるなら、まずAMS 2 Proを1台導入し、必要に応じて追加するのがおすすめです。エンジニアリング用途でPA・PCを頻繁に使う場合のみ、AMS HTの導入を検討してください。

購入前に知っておきたい注意点

フィラメント廃棄量について:マルチカラー印刷では色替えのたびにパージ(廃棄)が発生します。4色以上を多用する場合、フィラメント消費量が単色印刷時の1.3〜1.5倍になることも珍しくありません。

AMS Liteの湿度対策:AMS Liteには湿度管理機能がないため、梅雨時期や湿度の高い環境では別途ドライボックスの併用を検討してください。特にPETGは吸湿すると糸引きが増える傾向があります。

旧型AMSについて:2024年以前に発売されていた初代「AMS」は現在「AMS 2 Pro」にリニューアルされています。中古市場で旧型を見かけることがありますが、乾燥機能の有無など仕様が異なるため注意が必要です。

よくある質問

AMS LiteとAMS 2 Proは互換性がありますか?

ありません。AMS LiteはA1/A1 Mini専用、AMS 2 ProはX1/P1シリーズ専用です。プリンターの機構が異なるため、アダプター等での変換もできません。

AMS Liteだけで何色まで印刷できますか?

AMS Lite1台で4色まで対応します。Bambu Lab A1では2台接続で最大8色に拡張可能ですが、A1 Miniは1台(4色)までです。

TPU(フレキシブル素材)はAMSで使えますか?

AMS 2 Proでは柔らかめのTPU(95A程度)に対応していますが、AMS Liteでは詰まりやすいため推奨されていません。TPUを多用する場合は外部スプールホルダーからの手動給材を併用するのが安全です。

AMS 2 ProとAMS HTは混在して使えますか?

はい、同一プリンターにAMS 2 ProとAMS HTをデイジーチェーンで混在接続できます。通常素材はAMS 2 Pro、エンジニアリング素材はAMS HTと使い分けることが可能です。

AMS HT単体でPLAの印刷はできますか?

可能です。AMS HTはPLA・PETG・ABSなど一般的な素材にも対応しています。ただし価格差を考えると、PLAやPETG中心の方にはAMS 2 Proのほうがコストパフォーマンスに優れています。

参考リンク

タグ

Bambu LabAMSマルチカラー印刷3Dプリンター比較
3Dプリンター体験