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住友ゴム・ホンダだけじゃない!2026年上半期の3Dプリンター業界ニュースダイジェスト - 3Dプリンタブログ | 3DLab
業界ニュース

住友ゴム・ホンダだけじゃない!2026年上半期の3Dプリンター業界ニュースダイジェスト

3DLab
2026年7月17日
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2026年の上半期は、3Dプリンター業界の動きが一段と速まった半年でした。大手メーカーによる新素材の開発や大型機の発売、AIによる3Dモデリングの大きな進歩、日本国内での規制緩和まで、注目のニュースが次々に出た半年間をダイジェストでまとめます。

MITが電動モーターを丸ごと3Dプリント——材料費わずか50セント

2026年2月、MITの研究チームが学術誌「Virtual and Physical Prototyping」で発表した研究が、世界的に注目を集めました。5種類の素材を自動で切り替えながら、きちんと動くリニアモーター(直線運動を生む電動機)を1台のプリンターで丸ごと造形する技術です。

造形時間は約3時間で、材料費は1台あたり約50セント(約80円)しかかかりません。ロボットアームに載せたフィラメント押出機、ペレット押出機、インク押出機、ヒーターの4つのツールを印刷中に自動で切り替え、精密な多素材造形を行います。完成したモーターは、従来の油圧リニアアクチュエーターを上回る駆動力を出しました。

この技術が量産できる水準に届けば、電気部品を丸ごと印刷するという新しい製造方法が広がる可能性があります。

住友ゴム——タイヤ技術を活かした3Dプリンター用ゴム材料を事業化へ

住友ゴム工業(DUNLOP)は、タイヤ開発で積み重ねてきたゴム配合と解析のノウハウを活かし、3Dプリンター用の高機能ゴム材料を開発しました。2026年11月からUV硬化ゴム「DR-SF45」を国内の法人向けに限定販売し、2027年末には海外展開も予定しています。

この材料のいちばんの特徴は、ずば抜けた耐久性です。独自の圧縮試験では、2,000万回の繰り返し圧縮に耐えることが確認されています。用途として想定されているのは、人の指先のような滑りにくさが要るロボットハンドの指先部品や、人の臓器と同じくらい柔らかい医療訓練用モデルなどです。

「3Dプリンター×ゴム」という新しい分野で、タイヤメーカーがどこまで存在感を出せるかが注目されます。

ホンダの金属3Dプリンター——絶版パーツの「復活」に光

ホンダは独自開発の金属3Dプリンターを使い、これまでになかった製造分野に取り組んでいます。従来品の約10倍の造形速度を持つ自社開発プリンターで、N-BOXのアルミ鋳造金型やF1エンジン部品などの実績を重ねてきました。

2026年に注目されたのは、NSXをはじめとする旧車向けの「ヘリテージパーツ」プログラムです。金型が残っておらず再生産が難しかった絶版部品を、金属3Dプリンターで作り直す取り組みが2026年4月に始まりました。クラシックカーのオーナーが待ち望んでいたニュースといえます。

Elegoo Jupiter 2——16K・大型光造形が14万円台で登場

2026年4月15日、ELEGOOが大型光造形機「Jupiter 2」の販売を始めました。14インチ16K LCDスクリーンを積み、XY解像度は20×26μmです。造形サイズは302×162×300mmで、フィギュアやプロップなどの大きな造形にも対応します。

大きな特長は使い勝手のよさです。30℃を自動で保つスマート加熱タンク、2kgレジンボトルに対応した自動補充・回収システム、10秒でフィルムを交換できる機構などを備え、大型機で手間のかかる作業をとことん減らした設計になっています。

日本での定価は140,000円で、超早割価格は125,000円(4月28日まで受付)でした。出荷は2026年第3四半期の予定でした。

Bambu Lab A2L——大型FDM機が6万円台で予約殺到

2026年6月、Bambu Labが大型FDM機「A2L」を発売しました。造形サイズは330×320×325mmで、従来のA1シリーズより大きく広がっています。日本での販売価格は本体64,800円から、AMS Liteとのセット「A2L Combo」は84,800円からです。

閉ループ制御のPMSMサーボモーターによる安定した押し出しや、サイレントモードで49dBに抑えた静かさが話題になりました。「ブレードモジュール」を付ければステッカーやレザーのカッティングマシンとしても使える多機能さも注目を集めています。

Meshy 6——AIが3Dモデリングの常識を変える

2026年1月9日にリリースされた3D生成AI「Meshy 6」は、3Dモデリングの世界で大きな話題になりました。テキストや画像から約1分で3Dモデルを生成でき、全世界で300万人以上が使っています。

バージョン6の大きな改良は3つあります。まずジオメトリの構造が改善され、キャラクターや有機的なモデルを手作業で直す量が大きく減りました。次に、ハードサーフェスモデルのエッジがシャープに出るようになり、メカやプロダクトデザインで使いやすくなっています。そしてマルチカラー3Dプリントに対応し、FDM 3Dプリンターと互換性のある3MFフォーマットで出力できるようになりました。

AIで作ってそのまま3Dプリントするという流れが、いよいよ実際の作業手順として使えるところまで来ています。

Stratasys、Markforgedを約63億円で買収——業界再編が加速

2026年5月27日、3Dプリンター大手のStratasysは、金属・複合材料3DプリンターメーカーのMarkforgedを4,250万ドル(約63億円)で買収すると発表しました。Markforgedは航空宇宙・防衛分野に強く、FFF(熱溶解積層)方式で先頭を走る企業です。

業界では2025年に複数の買収が続き、2026年に入ってもその流れは止まっていません。Stratasysは航空宇宙・防衛分野での生産能力の拡充を狙っていて、統合は2026年後半に完了する予定です。

建設3Dプリンターに規制緩和の追い風——2026年度は転換点

国土交通省は、建設3Dプリンター向けの建築材料について規制緩和を進めています。200㎡以下の平屋の小規模建築物では、これまで必要だった「20条認定」を不要にする仕様規定を作っているところです。2026年3月にパブコメ案が公表され、5月以降の施行を目指しています。

Kizuki社が2階建て住宅を、セレンディクス社が平屋住宅を完成させるなど、技術面の実績はすでに積み上がってきました。規制のハードルが下がれば、3Dプリンター住宅が一気に広まる可能性があります。

ただし、人材不足、屋外施工での品質管理、初期投資のコストといった課題は残っていて、規制緩和だけで一気に普及するわけではない点にも注意が要ります。

よくある質問

2026年上半期の3Dプリンター業界で最も大きなニュースは何ですか?

技術面ではMITの電動モーター丸ごと3Dプリント、製品面ではElegoo Jupiter 2やBambu Lab A2Lの発売、業界再編ではStratasysによるMarkforged買収が大きな話題でした。日本国内では、建設3Dプリンターの規制緩和が今後に大きく影響しそうです。

Meshy 6で生成した3Dモデルはそのまま3Dプリントできますか?

はい、Meshy 6はSTLやOBJ、3MFなど主要なフォーマットで出力できます。マルチカラー3Dプリント向けの3MF出力が新しく加わり、FDMプリンターでカラフルなモデルを造形できるようになりました。

建設3Dプリンターの規制緩和で何が変わりますか?

200㎡以下の平屋建築物について、国土交通省の個別認定(20条認定)なしで建てられる仕様規定が整備される予定です。これにより、建設3Dプリンター住宅のコストと手続きの負担は大きく軽くなると見込まれています。

住友ゴムの3Dプリンター用ゴム材料はいつ購入できますか?

UV硬化ゴム「DR-SF45」は、2026年11月から国内の法人向けに限定販売が始まる予定です。個人向けの販売時期は決まっていませんが、2027年末には海外展開も計画されています。

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