ブログ一覧に戻る
子どもの習い事に3Dプリンター教室という選択肢 — STEAM教育で育む創造力と論理的思考 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
初心者ガイド

子どもの習い事に3Dプリンター教室という選択肢 — STEAM教育で育む創造力と論理的思考

3DLab
2026年4月10日
0 views

「プログラミング教室の次は何を習わせよう?」——そんな悩みを持つ保護者の方に、いま注目されているのが3Dプリンター教室です。パソコンで3Dモデルを設計し、実際にプリンターで形にする体験は、子どもの創造力・空間認識能力・論理的思考力を総合的に伸ばすSTEAM教育そのもの。この記事では、教室で使われるTinkercadの魅力、全国のおすすめ教室、そして自宅で親子体験を始める方法まで詳しくご紹介します。

なぜ今、3Dプリンター教室が習い事として注目されているのか

文部科学省が推進するGIGAスクール構想や、2020年度からのプログラミング教育必修化をきっかけに、日本の教育現場では「つくって学ぶ」体験型学習の重要性が高まっています。プログラミング教室が一般化した今、その次のステップとして3Dプリンター教室への関心が急速に広がっています。

3Dプリンター教室の大きな特徴は、デジタル(3Dモデリング)とフィジカル(実物の出力)が一体になっている点です。画面上でデザインしたものが目の前で立体物として形になる体験は、プログラミング教育では得にくい「ものづくりの実感」を子どもに与えてくれます。

リコーが提唱する3D教育パッケージでは、「0から1を生み出す発想力を育む3D教育」と「1から100をスムーズに進める論理的思考力を育むプログラミング教育」は世界で活躍する人材を育てる両輪であるとされています。つまり、プログラミングと3Dプリンターを両方学ぶことで、STEAM教育の効果を最大化できるのです。

教室で使われるTinkercad(ティンカーキャド)とは

子ども向け3Dプリンター教室の多くで採用されているのが、Autodesk社が提供する無料の3DモデリングソフトTinkercadです。ブラウザ上で動作するため、特別なソフトのインストールは不要。推奨年齢は小学校中学年からとされていますが、低学年でも保護者と一緒に楽しめます。

Tinkercadの操作はとてもシンプルです。立方体・円柱・三角柱などの基本図形を、積み木のようにドラッグ&ドロップで組み合わせてモデルを作っていきます。小学校で習う立体図形の知識がそのまま活かせるため、算数の学習にもつながります。

授業の流れは一般的に次のようなステップで進みます。

  1. アイデアスケッチ:紙に作りたいものを描く
  2. 3Dモデリング:Tinkercadで立体データを作成する
  3. データ確認:サイズや形状を画面上でチェックする
  4. 3Dプリント:実際にプリンターで出力する(所要約30分〜1時間)
  5. 仕上げ・発表:完成品にヤスリがけや色塗りをし、作品を発表する

Google Classroomとの連携機能もあるため、教室によっては子どもの進捗を先生が画面上でリアルタイムに把握しながら指導するスタイルも取り入れられています。

全国のおすすめ3Dプリンター教室

ここでは、子ども向けに3Dプリンター教室を展開している代表的なスクールをご紹介します。

Go!Go!3Dスクール(オンライン対応・全国)

3DプリンターメーカーFLASHFORGEと提携し、APPLE TREE株式会社が運営するSTEAM教育プログラムです。小・中学生を対象とした「子どもコース」は初級・中級・上級の3段階に分かれており、初級ではTinkercadの基本操作と3Dプリンターの使い方を、中級では乗り物や動物などの複雑なモデリングを学びます。受講者全員に家庭用3Dプリンター「Adventurer3」がプレゼントされるのが大きな特徴です。マンツーマンのオンライン講座形式のため、全国どこからでも受講できます。

リトルホッパー(神奈川県横浜市 センター北)

横浜市都筑区にある子ども向けプログラミング・3Dプリンター教室です。3Dモデリングの経験がなくてもゼロから学べるカリキュラムが特徴で、自分でデザインしたモデルを3Dプリンターで出力して持ち帰ることができます。「3Dマンモス」という独自の3D造形コースでは、楽しみながらデジタルファブリケーションの基礎を身につけられます。定期的にワークショップ体験会も開催しています。

LITALICOワンダー(首都圏・オンライン)

全国に教室を展開するプログラミング・ロボット教室LITALICOワンダーでは、小学1年生から参加できる3Dモデリングコースを提供しています。3Dプリンターや3Dペンなどのデジタル工作機器を使い、タブレットやパソコンで立体物をデザインして実際に出力します。オンライン受講にも対応しており、授業料は1回あたり5,500円〜(オンラインの場合)となっています。

3Dひかる(オンライン・全国対応)

日本初の子ども・初心者向け3DCADと3Dプリンターに特化した完全マンツーマンのオンライン教室です。小学1年生から大人まで幅広く受講でき、継続率90%という高い満足度を誇ります。Tinkercadを使った基礎からスタートし、個人のペースに合わせて進められるのが魅力です。

エンゼルものづくりラボ(京都市伏見区)

京都市伏見区羽束師にある小中学生向けの3Dプリンター&プログラミング教室です。少人数制で、ものづくりの楽しさを体験しながらデジタルスキルを学べる地域密着型の教室です。

自宅で親子体験を始める方法

「まずは教室に通う前に、自宅で3Dプリンターを体験してみたい」という方も多いのではないでしょうか。実は、家庭用3Dプリンターは手頃な価格で手に入るようになっており、親子で気軽にものづくりを楽しめる環境が整っています。

ステップ1:無料のTinkercadに登録する

まずはパソコンやタブレットでTinkercad(tinkercad.com)に無料アカウントを作成しましょう。13歳未満のお子さんの場合は保護者のメールアドレスで登録できます。チュートリアルが充実しているので、初めてでも直感的に操作を覚えられます。

ステップ2:家庭用3Dプリンターを選ぶ

子どもと一緒に使う場合は、FDM(熱溶解積層)方式の3Dプリンターがおすすめです。光造形方式に比べて後処理が簡単で、安全性も高いためです。2026年現在、初心者向けの人気機種としては以下が挙げられます。

  • FLASHFORGE Adventurer 5M:完全組み立て済みで届いたその日から使える手軽さが魅力。教育現場での採用実績も豊富
  • Creality Ender-3 V3 SE:コストパフォーマンスに優れたエントリーモデル。組み立ても簡単
  • Bambu Lab A1 mini:コンパクトで高速。自動キャリブレーション機能で初心者にもやさしい設計

いずれも2〜5万円台で購入でき、フィラメント(材料)も1kgあたり2,000〜3,000円程度と手頃です。

ステップ3:まずは既存データを出力してみる

3Dプリンターが届いたら、いきなりモデリングから始めるのではなく、まずはThingiversePrintablesといった無料の3Dデータ共有サイトからモデルをダウンロードして出力してみましょう。恐竜のフィギュアやスマホスタンドなど、子どもが喜ぶデータがたくさん公開されています。「プリンターで形が出てくる!」という最初の感動体験が、その後の学習意欲を大きく高めてくれます。

3Dプリンター教室で身につく5つの力

3Dプリンター教室を通じて、子どもたちは以下のような力を伸ばすことができます。

  1. 空間認識能力:平面の画面上で立体物を設計することで、三次元の感覚が自然に養われます
  2. 創造力・発想力:「何を作ろう?」と考えるプロセスがゼロからイチを生み出す力を育みます
  3. 論理的思考力:形状をどう組み合わせるか、サイズはどうするかなど、順序立てて考える習慣が身につきます
  4. 問題解決力:出力がうまくいかない時に原因を考え、設計を修正するトライ&エラーの経験を積めます
  5. プレゼンテーション力:自分の作品を発表する機会を通じて、考えを人に伝える力が育ちます

これらはまさにSTEAM教育(Science・Technology・Engineering・Art・Mathematics)の5分野を横断する総合的なスキルであり、将来どんな職業に就くとしても役立つ力です。

よくある質問

3Dプリンター教室は何歳から通えますか?

教室によって異なりますが、多くは小学1年生(6〜7歳)から受け入れています。LITALICOワンダーは小学1年生から、Go!Go!3Dスクールは小学生以上が対象です。低学年の場合は保護者のサポートがあるとより安心です。

月謝の相場はどれくらいですか?

教室や受講頻度によりますが、月額8,000円〜20,000円程度が一般的です。オンライン教室はやや安価な傾向があります。LITALICOワンダーのオンラインコースは1回5,500円〜、3Dひかるはマンツーマンのオンライン指導を提供しています。教室によっては入会金や教材費が別途かかる場合もあります。

プログラミングの知識がなくても大丈夫ですか?

はい、まったく問題ありません。3Dモデリングソフト(Tinkercadなど)はプログラミングの知識を必要とせず、図形のドラッグ&ドロップで直感的に操作できます。むしろ、3Dプリンター教室がきっかけでプログラミングにも興味を持つお子さんが多いようです。

自宅用の3Dプリンターは安全ですか?子どもだけで使えますか?

FDM方式の3Dプリンターはノズル部分が高温(約200℃)になるため、小学生以下のお子さんが使う場合は必ず保護者が付き添うことをおすすめします。フィラメントのセットや出力物の取り外しなど、慣れてくれば高学年のお子さんなら一人でも操作できるようになります。換気にも気をつけましょう。

3Dプリンター教室とプログラミング教室、どちらを先に習わせるべきですか?

どちらが先でも問題ありませんが、「形あるものを作りたい」タイプのお子さんには3Dプリンター教室が、「ゲームやアプリを作りたい」タイプのお子さんにはプログラミング教室がおすすめです。両方を並行して学ぶことで、デジタルものづくりの力がより効果的に伸びるとされています。

参考リンク

タグ

3DプリンターSTEAM教育子ども習い事Tinkercad
3Dプリンター体験