
3Dプリント後の仕上げ・塗装用品おすすめ|サンドペーパー・パテ・サーフェイサー・塗料の選び方ガイド
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3Dプリンターで造形したパーツは、そのままだと積層痕(レイヤーライン)が目立ちます。FDM方式はもちろん、光造形でもサポート痕や細かな段差が残ります。フィギュアやコスプレ小道具など「見せる作品」に仕上げるなら、研磨→パテ埋め→サーフェイサー→塗装という下地処理の工程は欠かせません。
この記事では、3Dプリント後の仕上げに使う用品を工程ごとに整理し、Amazonで買えるおすすめ製品を5つ選んで比べます。番手の選び方やサーフェイサーの使い分けなど、中級者が知りたいポイントもあわせて説明します。
仕上げの基本工程と必要な用品
3Dプリント造形物の仕上げは、大きく分けて4つのステップで進めます。
- 粗研磨:#120〜#400のサンドペーパーで積層痕やサポート痕を削り取る
- パテ埋め:瞬間接着パテやスプレーパテで凹みや気泡を埋める
- サーフェイサー:表面をならし、細かい傷を埋めて塗料をのりやすくする
- 塗装・トップコート:水性塗料やラッカー塗料で仕上げ、クリアコートで保護する
どのステップも丁寧に行うほど完成度は上がりますが、使う用品の品質も仕上がりを大きく左右します。ここからは工程ごとにおすすめの製品を紹介します。
おすすめ仕上げ用品5選
1. ゴッドハンド 神ヤス!スペシャルパック(スポンジヤスリ)
ゴッドハンド 神ヤス!スペシャルパック GH-KS-SPは、3種類の厚み×11種類の番手(#120〜#10000)、合計33枚がセットになったスポンジ布ヤスリです。スポンジなので曲面に沿いやすく、3Dプリント造形物の複雑な形にもよくなじみます。
良い点:番手が幅広く揃っているので、粗削りから仕上げ磨きまでこのセットだけで済みます。水研ぎもでき、目詰まりしにくいのも便利です。
気をつけたい点:FDMの深い積層痕は#120でも削りきれないことがあります。その場合は金属ヤスリも併せて使ってください。
2. タミヤ フィニッシングペーパー 細目セット(紙ヤスリ)
タミヤ フィニッシングペーパー 細目セット 87010は、#400・#600・#1000が2枚ずつ入った紙ヤスリセットです。プラモデル用として長く使われてきた製品で、平らな面を研磨すると安定した仕上がりになります。
良い点:研磨粒子が均一で、削り心地にむらがありません。当て木に貼って使えば、平面出しにも向いています。価格も手頃で手に入れやすい、定番の製品です。
気をつけたい点:紙製なので、曲面への沿いやすさはスポンジヤスリに劣ります。広い面積の研磨にもやや不向きです。
3. GSIクレオス Mr.SSP 瞬間接着パテ MJ205
GSIクレオス Mr.SSP 瞬間接着パテ MJ205は、粉末と液体を混ぜて使う瞬間硬化タイプのパテです。固まったあとはヤスリで削りやすく、3Dプリント造形物の気泡埋めやパーツの隙間埋めに向いています。
良い点:数十秒〜1分程度で固まるので、作業のテンポを崩しません。削りやすいため、サンドペーパーでの整形もスムーズに進みます。
気をつけたい点:すぐ固まるぶん、混ぜたあとにどこへ盛るかを先に決めておかないと、盛る前に固まってしまいます。慣れるまでは少量ずつ練習するとよいでしょう。
4. GSIクレオス Mr.フィニッシングサーフェイサー 1500 グレー B527
GSIクレオス Mr.フィニッシングサーフェイサー 1500 グレー B527は、170mlのスプレー缶タイプのサーフェイサーです。1500番手の細かい粒子でモールドを埋めずに表面をならせるので、塗装前の最後の下地処理に向いています。
良い点:粒子がきめ細かく細部のディテールを埋めにくいため、フィギュアのような繊細な造形向きです。グレーは下地色として、塗料の発色を安定させます。
気をつけたい点:深い傷や大きな凹みは埋まりません。先に#800程度まで研磨してから使うのが前提です。明るい色で塗装するなら、ホワイト(B529)を選ぶとよいでしょう。
5. GSIクレオス 水性ホビーカラー スターターセット HS30
GSIクレオス 水性ホビーカラー スターターセット HS30は、基本8色+筆2本+パレット+計量スプーンがセットになった塗料キットです。水性アクリル塗料なので溶剤の臭いが少なく、十分に換気できない部屋でも扱いやすいのが特長です。
良い点:臭いも溶剤も少なく安全性が高いうえ、道具は水で洗えます。基本色が揃っているので、混ぜれば幅広い色に対応可能です。
気をつけたい点:ラッカー塗料に比べると、塗膜の強さや発色はやや劣ります。エアブラシで塗るときは、うすめ液(T111)で薄める必要があります。
価格・スペック比較表(2026年7月時点)
| 商品名 | 参考価格 | 用途・工程 | 内容量 | こんな人に |
|---|---|---|---|---|
| ゴッドハンド 神ヤス!スペシャルパック | ¥2,000前後 | 研磨(粗〜仕上げ) | 33枚(11番手×3厚み) | 曲面が多い造形物の研磨に |
| タミヤ フィニッシングペーパー 細目セット | ¥400前後 | 研磨(中〜細目) | 6枚(3番手×各2枚) | 平面中心のコスパ重視派に |
| GSIクレオス Mr.SSP 瞬間接着パテ | ¥1,300前後 | パテ埋め・隙間充填 | 粉末20g+液体10ml | 気泡・隙間をすばやく埋めたい人に |
| Mr.フィニッシングサーフェイサー 1500 | ¥700前後 | 下地処理 | 170ml(スプレー缶) | 塗装前の最終下地に |
| 水性ホビーカラー スターターセット | ¥2,500前後 | 塗装 | 8色+筆2本+パレット | 低臭で筆塗りを始めたい人に |
※ 価格はAmazon.co.jpでの参考価格です。時期やセラーによって変わります。
番手の選び方と工程の組み立て方
サンドペーパーの番手は、数字が小さいほど目が粗く、大きいほど細かくなります。3Dプリント造形物の仕上げでは、次の流れが目安です。
- #120〜#240:FDMの積層痕やサポート跡の粗削り。光造形ではこの工程を飛ばせることが多いです
- #400〜#600:中仕上げ。パテ埋め後の整形にも使います
- #800〜#1000:サーフェイサー前の最終研磨。ここまで磨くと、塗装の仕上がりが段違いに良くなります
- #1500〜#2000:サーフェイサー後の微調整や、クリアコート前の研磨に
番手は一段階ずつ上げていくのが原則です。いきなり細かい番手を使っても粗い傷は消えないので、#240→#400→#600→#800と順番に上げてください。
FDMと光造形で異なる仕上げのコツ
FDM方式では、PLAやPETGの積層痕が比較的深いため、#120〜#240の粗目から始めます。ABSならアセトンベイパー処理で表面を溶かして平らにする方法もありますが、換気と安全管理が必要です。パテ埋めの回数も多くなりがちです。
光造形(SLA/DLP/MSLA)方式では造形面そのものは滑らかなことが多く、作業はサポート痕の処理が中心になります。#400程度から始められることが多いものの、レジンの種類によっては研磨しにくい場合もあります。IPA洗浄と二次硬化を十分に済ませてから、サンディングに入ってください。
塗装を成功させるための下地づくり
塗装の仕上がりを左右するのは、実は塗料選びよりも下地処理の丁寧さです。次の3点に気をつけると、失敗を減らせます。
- 脱脂を忘れない:研磨したあとの表面には油分や削りカスが残ります。中性洗剤で洗うかパーツクリーナーで脱脂してから、サーフェイサーを吹いてください
- サーフェイサーは薄く重ねる:一度に厚く吹くと、タレや乾燥不良の原因になります。薄く2〜3回に分けて吹き、そのたびに十分に乾かします
- 塗装は同じメーカーで統一:下地と塗料のメーカーが違うと、溶剤の相性で縮みが出ることがあります。ラッカー系サーフェイサーの上に水性塗料を塗るのは問題ありませんが、逆は避けてください
よくある質問
3Dプリント造形物にプラモデル用の塗料はそのまま使えますか?
PLAや光造形レジンで出力したパーツには、プラモデル用のラッカー塗料や水性塗料がそのまま使えます。ただ、サーフェイサーで下地を作ってから塗ると、塗料の密着も仕上がりも良くなります。
サーフェイサーの番手(500・1000・1500)はどう使い分けますか?
番手は粒子の細かさを表します。500番は傷を埋める力が強く粗い表面向き、1000番はその中間、1500番は粒子が細かく繊細なディテールを残したいときに向いています。3Dプリント造形物なら、パテ処理後に1000番、仕上げに1500番と重ねるのが効果的です。
水性塗料とラッカー塗料、3Dプリント造形物にはどちらが向いていますか?
発色や塗膜の強さを優先するならラッカー塗料、安全性や作業環境に制約があるなら水性塗料がおすすめです。最近の水性塗料(リニューアル版水性ホビーカラーなど)は性能が上がっていて、筆塗りなら十分な仕上がりです。
FDMの積層痕が深くてサンドペーパーだけでは消えません。どうすればよいですか?
スプレーパテ(ホルツ MH119など)を吹き付けてから研磨すると、深い積層痕も効率よく埋められます。パテ→研磨→サーフェイサーの工程を2〜3回繰り返せば、滑らかな表面に仕上がります。
参考リンク
- サーフェイサーの選び方と使い方【3Dプリント】 — SK本舗
- 3Dプリンター造形物の塗装方法を徹底比較!おすすめの道具・手順・コツまとめ — マディカのおもちゃ箱
- 3Dプリンター積層痕の表面処理におすすめのヤスリ&仕上げを徹底比較! — マディカのおもちゃ箱
- 3Dプリント部品の塗装ガイド 下地処理編 — Formlabs正規代理店 データ・デザイン
- GSIクレオス Mr.HOBBY 公式サイト — GSIクレオス



