ブログ一覧に戻る
Revopoint POP 4レビュー|AI搭載ハイブリッド3Dスキャナーは10万円以下の新定番か - 3Dプリンタブログ | 3DLab
3Dプリンター

Revopoint POP 4レビュー|AI搭載ハイブリッド3Dスキャナーは10万円以下の新定番か

3DLab
2026年8月21日
0 views

2026年5月、Revopoint(レボポイント)からハンディ3Dスキャナーの新モデル「POP 4」が日本に上陸しました。ブルーレーザーと近赤外線を1台に統合した“ハイブリッド”設計、AIによるリアルタイムノイズ除去、ワイヤレス運用——と聞くと気になるポイントが多い機種です。CAMPFIRE先行販売では最大37%OFFの超早割が話題になり、2026年6月22日に日本公式サイトでの一般販売が開始されました。本記事では、POP 4の5つのスキャンモードや実用面でのメリット・デメリットを整理し、前モデルPOP 3 Plusやスマホ3Dスキャンアプリとの使い分けを考えます。

POP 4の主要スペックと5つのスキャンモード

POP 4の最大の特徴は、1台で5種類のスキャンモードに対応する点です。本体サイズは160×30×72mm、重量286gと片手で扱えるコンパクトさを維持しつつ、3種類の光源技術を搭載しています。

5つのモードは以下のとおりです。

  • マルチラインレーザーモード(30本交差):高反射・暗色素材に強い。最大105fps(GPU使用時)、単フレーム精度0.03mm
  • シングルラインレーザーモード:狭い溝や深穴の計測に特化
  • フルフィールドHDモード:近赤外による一般対象物の高精細キャプチャ。15〜20fps
  • ハイブリッドHDモード:近赤外を速度優先で動作させるモード
  • VCSELモード:デュアルプロジェクター協調で特徴の少ない面も安定スキャン。20〜30fps、作動距離300〜800mm

レーザーモードの作動距離は200〜400mm、VCSELモードでは最大800mmまで離れてスキャンできるため、小さな精密部品から大型の屋外構造物まで1台でカバーできます。融合ポイント距離は0.05mm、体積精度は0.03mm+0.05mm/m(レーザーモード時)と、この価格帯では高い数値です。

AIノイズ除去とワイヤレス運用の実力

POP 4が「世界初のAI搭載3Dスキャナー」を謳う理由は、リアルタイムAIオブジェクトセグメンテーション機能にあります。スキャン中に背景のテーブルや周囲の不要物をAIが自動判別し、対象物だけを抽出します。手持ちスキャン時に映り込む指も自動で除去されるため、従来モデルで手間だった後処理の負担が軽減されます。

ワイヤレス運用には、別売りのバッテリーグリップ(5,500mAh)を装着します。本体にバッテリーは内蔵されていないため、ワイヤレスで使いたい場合はグリップ付きセットを選ぶ必要があります。バッテリー駆動時間は約4時間で、屋外のスキャン作業にも十分対応できます。接続はUSB-Cのほか、Wi-Fiでスマートフォンやタブレットと直接ペアリングできます。

もうひとつ注目したいのが、3Dガウシアンスプラッティング(3DGS)対応です。スキャンデータをポイントクラウドとRGBカラーから.splat形式で書き出し、フォトリアルな3Dモデルを実寸スケールで生成できます。PLY・OBJ・STL・FBX・glTFといった主要フォーマットへのエクスポートにも対応しており、3Dプリンターへの出力やCADソフトでの活用もスムーズです。

前モデルPOP 3 Plusとの違い

POP 3 Plusは近赤外構造光のみで動作する前世代モデルです。光学ズーム(最大2倍)や9軸IMUによる安定トラッキングが特徴で、日本国内での実売価格はPOP 4より数万円安い価格帯に収まります。

POP 4との主な違いを整理します。

項目POP 4POP 3 Plus
光源ブルーレーザー+近赤外ハイブリッド近赤外構造光のみ
スキャンモード数5モード1モード
単フレーム精度(最高)0.03mm0.05mm
最大FPS105fps18fps
屋外スキャン100,000ルクスまで対応非対応
AIセグメンテーション対応非対応
3DGS出力対応非対応

黒色素材や光沢面のスキャンが多い方、屋外で使いたい方はPOP 4が適しています。一方、室内でのフィギュアや日用品のスキャンが中心であれば、POP 3 Plusでも十分実用的です。予算と用途に合わせて選ぶのがよいでしょう。

スマホ3Dスキャンアプリとの使い分け

最近ではiPhoneのLiDARセンサーやAndroid向けのフォトグラメトリアプリ(Polycam、Luma AIなど)で手軽に3Dスキャンができるようになりました。しかし、専用スキャナーであるPOP 4との精度差は大きく、用途によって使い分けが必要です。

スマホアプリは部屋の間取りや家具の大まかなサイズ感を把握するのに便利ですが、精度は数mmから1cm程度です。POP 4のレーザーモードでは0.03mmの単フレーム精度が得られるため、リバースエンジニアリングや部品の寸法計測など“数値が求められる”場面では専用機が必須です。

気軽な記録用途にはスマホアプリ、精度が求められる業務や3Dプリント用データにはPOP 4、という使い分けが現実的です。

価格と購入方法——10万円以下で買えるのか?

POP 4の国際版定価は919ドルです。日本公式サイト(revopoint3d.jp)では、2026年8月時点でスタンダード版が118,490円(税込)で販売されています。10万円を切るかどうかはセール時期やセット構成によります。

2026年5月20日に開始したCAMPFIREキャンペーンでは超早割37%OFFの106,596円(税込・送料込)で提供されました。また、6月22日〜28日のPrime Eventでは対象セットが最大29%OFFになりました。Kickstarterでも約3億8,000万円(264万ドル)を達成し、3,372名が支援するなど、発売前から注目度の高い製品です。

周期的にセールが開催されているため、公式サイトやSNSをチェックしてタイミングを見計らうのがおすすめです。

よくある質問

POP 4は初心者でも使えますか?

対応ソフト「Revo Scan」はWindows・macOS・iOS・Androidに対応しており、画面の指示に従って対象物の周囲を動かすだけでスキャンできます。AIが背景を自動除去するため、初めてでも扱いやすい設計です。

3Dプリンター用のSTLデータは直接出力できますか?

はい。Revo ScanからSTL・OBJ・PLY・FBX・glTFなど主要フォーマットで直接エクスポートできます。スライサーソフトに読み込めばそのまま3Dプリントが可能です。

スキャンスプレーは必要ですか?

POP 4のブルーレーザーモードは光沢面や暗色面にも対応するため、多くの素材でスキャンスプレーなしでスキャンできます。ただし、透明素材や鏡面仕上げの対象物にはスプレーの使用が推奨されます。

POP 3 Plusから買い替える価値はありますか?

屋外スキャンや黒色・光沢素材のスキャンが必要な方、105fpsの高速スキャンやAIノイズ除去を活用したい方には明確なメリットがあります。室内での一般的な用途が中心なら、POP 3 Plusでも十分実用的です。

参考リンク

タグ

3DスキャナーRevopointPOP 4レビュー3Dプリンター
3Dプリンター体験