
Bambu Lab P1S vs Creality K1C vs AnkerMake M5C徹底比較|10万円前後の高速FDMプリンター3機種の実力差
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「高速FDMプリンターが欲しいけど、どれを選べばいいの?」——10万円前後の価格帯には、Bambu Lab P1S・Creality K1C・AnkerMake M5Cという魅力的な3機種がひしめいています。どれも最高速度500mm/s以上をうたい、箱出しですぐ使える手軽さが売りです。しかし、エンクロージャーの有無、対応素材の幅、スライサーの使い勝手は三者三様。この記事では印刷速度・エンクロージャー・対応素材・スライサー・拡張性の5軸で比較し、あなたに最適な1台を見つけるお手伝いをします。
選ぶ前に押さえたい5つの比較ポイント
高速FDMプリンターの世界では、カタログスペックの最高速度だけで選ぶと後悔しがちです。実際の仕上がりや使い勝手を左右するのは、以下の5軸です。
- 印刷速度と加速度:最高速度よりも加速度(mm/s²)が実測速度に直結します。
- エンクロージャー(筐体)の有無:ABSやPAなどの反りやすい素材を使うなら必須です。
- 対応素材の幅:ノズル・ベッドの最高温度とエクストルーダーの構造がカギを握ります。
- スライサーの完成度:プロファイルの充実度やUIの直感性が日常の作業効率を決めます。
- 拡張性:マルチカラーユニット(AMS等)やサードパーティ部品への対応が将来の可能性を広げます。
3機種のスペック&特徴を個別に解説
Bambu Lab P1S — 総合力No.1のバランス機
Bambu Lab P1Sは2023年7月に発売された密閉型CoreXY機で、最高速度500mm/s・加速度20,000mm/s²を誇ります。造形サイズは256×256×256mmと3機種中最大です。
良い点:標準でエンクロージャー付きのためABS・PA・PC系素材を安定して造形でき、活性炭フィルターで臭いも軽減されます。Bambu Studioスライサーはプロファイルが豊富で、MakerWorldモデルライブラリから直接プリント可能。AMS(別売またはComboセット)を追加すれば最大16色のマルチカラー造形にも対応します。
気をつけたい点:本体単体でも約7万円前後、AMS付きComboは約10万円前後と3機種中やや高め。また独自エコシステム寄りの設計で、サードパーティノズルの選択肢はCrealityほど多くありません。
Creality K1C — カーボン対応の実力派
Creality K1Cは、K1の後継として登場したカーボンファイバー対応モデルです。最高速度600mm/s・加速度20,000mm/s²で、カタログ上は3機種中最速。造形サイズは220×220×250mmです。
良い点:三金属クイックスワップノズル(最高300℃)と硬化鋼ノズルを標準搭載し、PLA-CF・PA-CF・PET-CFなどのカーボン系フィラメントに対応。AIカメラでリアルタイム監視ができ、スパゲッティ検知で異常時に通知してくれます。さらにエンクロージャーも標準で付属しています。
気をつけたい点:Creality Printスライサーは改善が進んでいるものの、Bambu Studioほどのプロファイル充実度には至っていません。OrcaSlicerなどサードパーティスライサーを使うユーザーも多いです。
AnkerMake M5C — セットアップ最速のスマート機
AnkerMake M5Cは2023年10月発売。最高速度500mm/s、造形サイズ220×220×250mm。上位モデルM5からカメラとタッチスクリーンを省き、価格を抑えたモデルです。
良い点:オールメタルホットエンド(300℃対応)を搭載し、PLA・PETG・ABS・PAに対応。Wi-Fi/Bluetooth接続でスマホアプリから操作でき、セットアップのしやすさは3機種中トップクラスです。定価69,990円と最も手頃で、セール時には4万円台まで下がることもあります。
気をつけたい点:エンクロージャーは非搭載のため、ABS・PA系の造形では反りが出やすくなります。マルチカラー拡張ユニットもありません。また印刷中のファンの騒音がやや大きいという声もあります。
価格・スペック比較表(2026年9月時点)
| 項目 | Bambu Lab P1S | Creality K1C | AnkerMake M5C |
|---|---|---|---|
| 実売価格帯 | 約70,000〜100,000円 | 約65,000〜90,000円 | 約42,000〜69,990円 |
| 最高印刷速度 | 500mm/s | 600mm/s | 500mm/s |
| 最大加速度 | 20,000mm/s² | 20,000mm/s² | 非公表 |
| 造形サイズ | 256×256×256mm | 220×220×250mm | 220×220×250mm |
| エンクロージャー | あり(標準) | あり(標準) | なし |
| ノズル最高温度 | 300℃ | 300℃ | 300℃ |
| ベッド最高温度 | 100℃ | 100℃ | 100℃ |
| 対応素材 | PLA/PETG/ABS/ASA/PA/PC/TPU | PLA/PETG/ABS/ASA/PA/PC/TPU +PLA-CF/PA-CF/PET-CF | PLA/PETG/ABS/PA |
| スライサー | Bambu Studio | Creality Print / OrcaSlicer | AnkerMake Slicer |
| マルチカラー拡張 | AMS対応(最大16色) | CFS対応 | 非対応 |
| 自動レベリング | ○ | ○ | ○(7×7) |
| カメラ監視 | ○ | ○(AI搭載) | × |
| こんな人に | 多素材+マルチカラーを1台でこなしたい方 | カーボン系素材で強度部品を作りたい方 | PLA中心で手軽に始めたい方 |
※ 価格はAmazon.co.jpおよび各公式ストアを参考にした目安です。時期やセールにより変動します。
用途別おすすめ:あなたに合う1台は?
PLA中心のホビー用途なら → AnkerMake M5C
フィギュアや小物、試作品をPLAやPETGで作るライトユーザーにはAnkerMake M5Cが最適です。価格が最も手頃で、スマホアプリで操作できるため機械が苦手な方でもスムーズに始められます。エンクロージャーがない分、設置スペースも取りません。
ABS・PA系も使う中級者なら → Bambu Lab P1S
ABSやPAなど反りやすい素材にも挑戦したい方にはBambu Lab P1Sをおすすめします。標準エンクロージャーと活性炭フィルターがあるため、密閉環境でのABS造形も臭いを抑えながら安定して行えます。AMS追加でマルチカラーにも発展でき、1台で幅広い用途をカバーできます。
カーボン系フィラメントで強度部品を作るなら → Creality K1C
PLA-CFやPA-CFなどのカーボンファイバー複合材で強度が求められるパーツを造形するならCreality K1C一択です。硬化鋼ノズル標準搭載でカーボン系フィラメントによるノズル摩耗を気にせず使え、三金属クイックスワップ構造で素材の切り替えもスムーズです。
よくある質問
初心者が1台目に選ぶならどれがおすすめですか?
PLA中心で使うなら価格が手頃でセットアップが簡単なAnkerMake M5Cが向いています。将来的にABSやマルチカラーにも挑戦したいなら、最初からBambu Lab P1S Comboを選ぶと買い直しの手間が省けます。
エンクロージャーなしでABS造形はできますか?
不可能ではありませんが、反りや層間剥離が起きやすくなります。ABS・ASA・PA系を安定して造形するなら、エンクロージャー付きのP1SかK1Cを選ぶのが無難です。
Bambu Lab P1SとP1S Comboの違いは何ですか?
P1S Comboは本体に加えてAMS(自動マテリアルシステム)がセットになったパッケージです。マルチカラー造形をしたい方はComboを、単色で十分な方は本体単体を選ぶとコストを抑えられます。
カーボンファイバー系フィラメントを使うにはどの機種が必要ですか?
硬化鋼ノズルが必須です。Creality K1Cは標準搭載なのでそのまま使えます。P1Sでもノズル交換で対応可能ですが、K1Cほどスムーズではありません。AnkerMake M5Cはカーボン系フィラメントに公式対応していません。
3機種の中で最も静かなのはどれですか?
Creality K1Cにはサイレントモードが搭載されており、静音性では一歩リードしています。P1Sもエンクロージャーで音が抑えられます。M5Cはファン音がやや大きいという声があります。
参考リンク
- Bambu Lab P1シリーズ公式ページ — Bambu Lab
- Creality K1C 製品ページ — Creality
- AnkerMake M5C 製品ページ — Anker Japan
- Bambu Lab P1S Combo実機レビュー — うのラボ
- Creality K1C徹底実機レビュー — うのラボ



