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3Dプリンターの電気代はいくら?機種別・素材別の消費電力を徹底比較 - 3Dプリンタブログ | 3DLab
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3Dプリンターの電気代はいくら?機種別・素材別の消費電力を徹底比較

3DLab
2026年6月23日
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3Dプリンターの購入を検討するとき、本体価格やフィラメント・レジン代だけでなく「電気代はどれくらいかかるの?」と気になる方は多いのではないでしょうか。結論から言えば、家庭用3Dプリンターの電気代は1回の印刷あたり数円〜数十円程度と、思ったほど高くありません。この記事では、FDM(熱溶解積層)方式と光造形(LCD/DLP)方式それぞれの消費電力を機種別にまとめ、月間・年間のランニングコストを具体的に計算します。さらに、電気代を抑えるための省エネテクニックもご紹介します。

電気代計算の基本:消費電力×時間×単価

電気代を計算するには、以下の3つの数値が必要です。

  • 消費電力(W):プリンターが実際に使う電力。カタログ値(定格出力)と実稼働時の消費電力は異なります
  • 稼働時間(h):1回の印刷にかかる時間
  • 電気料金単価(円/kWh):契約する電力会社・プランにより異なります

計算式は「消費電力(kW)× 稼働時間(h)× 電気料金単価(円/kWh)」です。2026年現在、全国家庭電気製品公正取引協議会が示す電気料金の目安は31円/kWhですが、再エネ賦課金(2025年5月〜2026年4月分で3.98円/kWh)や燃料費調整額を含めると、実質的には34〜36円/kWh前後になるケースが多いとされています。本記事では35円/kWhを基準に計算します。

FDM方式:機種別の消費電力と電気代

FDM方式の3Dプリンターは、ヒートベッド(造形テーブルの加熱)とノズルの加熱に多くの電力を使います。カタログ上の定格出力は大きく見えますが、実際の稼働中は「負荷率」がかかり、定格の40〜50%程度で推移するのが一般的です。

主要FDM機種の消費電力一覧

機種定格出力実稼働時の目安1時間あたりの電気代
Creality Ender-3 V3 SE270W約100〜135W約3.5〜4.7円
ELEGOO Neptune 3220W約90〜110W約3.2〜3.9円
ELEGOO Neptune 4300W約120〜150W約4.2〜5.3円
Bambu Lab A1 mini150W約70〜100W約2.5〜3.5円
Bambu Lab P1S350W約100〜150W約3.5〜5.3円
Bambu Lab X1 Carbon1000W(ピーク)約100〜135W約3.5〜4.7円

Bambu Lab X1 Carbonはピーク消費電力が1000Wと高いですが、これはヒートベッドの急速加熱時の瞬間的な数値です。Bambu Lab公式フォーラムによると、実際の印刷中は103〜135W程度で推移します。つまり、FDM方式の家庭用プリンターは実稼働時で概ね100〜150Wと考えてよいでしょう。

FDM方式の電気代シミュレーション

Benchy(3Dプリンターのテスト用モデル)を印刷した場合を想定します。

  • 印刷時間:約2時間(標準的なFDM機の場合)
  • 平均消費電力:120W(0.12kW)
  • 1回の電気代:0.12kW × 2h × 35円 = 約8.4円

週に3回・各5時間の印刷を行った場合の月間コストは以下の通りです。

  • 0.12kW × 5h × 3回 × 4週 × 35円 = 約252円/月
  • 年間では約3,024円

光造形方式:機種別の消費電力と電気代

光造形(LCD/MSLA/DLP)方式の3Dプリンターは、ヒートベッドが不要なためFDMに比べて消費電力が大幅に低いのが特徴です。主な電力消費はUV LEDの照射とZ軸モーターの駆動で、機種全体で50〜150W程度に収まります。

主要光造形機種の消費電力一覧

機種定格出力実稼働時の目安1時間あたりの電気代
ELEGOO Mars 3 / Mars 460〜100W約40〜65W約1.4〜2.3円
ELEGOO Mars 4 DLP12W(UV光源のみ)約30〜50W約1.1〜1.8円
ELEGOO Saturn 3(12K)120〜180W約75〜120W約2.6〜4.2円
Anycubic Photon Mono M7108W約50〜75W約1.8〜2.6円

特にELEGOO Mars 4 DLPはDLP方式を採用しており、UV光源の消費電力がわずか12Wと、LCD方式の約1/7の省エネ性能を実現しています。ただし、ファンやモーターの消費電力を加えると全体で30〜50W程度になります。

光造形方式は定格の35%程度の負荷率で動作するとされており、FDM方式の負荷率(約48%)よりも低いのが特徴です。

光造形方式の電気代シミュレーション

  • 印刷時間:約3時間(フィギュアなど中サイズの場合)
  • 平均消費電力:60W(0.06kW)
  • 1回の電気代:0.06kW × 3h × 35円 = 約6.3円

週に2回・各4時間の印刷を行った場合:

  • 0.06kW × 4h × 2回 × 4週 × 35円 = 約67.2円/月
  • 年間では約806円

FDM vs 光造形:年間電気代の比較まとめ

比較項目FDM方式光造形方式
実稼働時の消費電力100〜150W40〜80W
1回あたりの電気代(目安)5〜15円3〜10円
月間電気代(週3回使用)約200〜350円約60〜150円
年間電気代(週3回使用)約2,400〜4,200円約720〜1,800円
電気代を左右する要因ヒートベッド温度・エンクロージャーの有無UV LED出力・層数(レイヤー数)

このように、電気代だけを見れば光造形方式のほうが圧倒的に安くなります。ただし、光造形はレジン代や洗浄・二次硬化用の設備コストもかかるため、トータルのランニングコストで比較することが大切です。

電気代を節約する5つのテクニック

少しの工夫で、3Dプリンターの電気代をさらに抑えることができます。

1. エンクロージャー(筐体カバー)を活用する

FDM方式では、エンクロージャーで造形エリアを囲むと保温効果が高まり、ヒートベッドの消費電力を10〜20%削減できるとされています。ABS・ASAなど高温素材を使う場合は特に効果的です。

2. ヒートベッド温度を最適化する

PLAフィラメントの場合、ヒートベッド温度は50〜60℃で十分です。必要以上に高い温度設定は電力の無駄になります。素材ごとの推奨温度を確認しましょう。

3. スマートプラグ・タイマーで待機電力をカット

3Dプリンターの待機電力は5〜15W程度ですが、24時間つけっぱなしにすると月に100〜400円程度の電気代になります。印刷後に自動で電源オフにするスマートプラグやタイマーを活用しましょう。

4. 印刷速度と品質のバランスを考える

高速印刷はモーターの消費電力が増えますが、印刷時間が短くなるため、トータルの電気代はほぼ変わらないか、むしろ下がることもあります。Bambu LabのP1SやX1 Carbonなど高速機は、短時間で印刷が完了するため結果的に省エネになるケースがあります。

5. 電気料金プランを見直す

夜間に印刷することが多い場合は、夜間割引のある電気料金プランに切り替えると電気代を抑えられます。電力会社の時間帯別プランを確認してみてください。

よくある質問

3Dプリンターの電気代は月にいくらくらいですか?

家庭用FDM方式で週に数回印刷する場合、月200〜350円程度が目安です。光造形方式はさらに安く、月60〜150円程度です。業務用の大型機や24時間稼働でない限り、月1,000円を超えることは稀です。

FDMと光造形、電気代が安いのはどちらですか?

光造形方式のほうが電気代は安くなります。ヒートベッドが不要なため、消費電力がFDMの半分以下に抑えられます。ただし、レジンの洗浄・二次硬化用UV装置の電力も考慮すると、差は縮まります。

3Dプリンターを24時間動かしたら電気代はいくらですか?

FDM方式(平均120W)の場合、0.12kW × 24h × 35円 = 約100.8円です。光造形方式(平均60W)なら約50.4円です。丸一日の連続稼働でも100円前後と、エアコンの終日運転より安い水準です。

電気代が高くなりやすい素材はありますか?

ABSやASA、ナイロンなど高温が必要な素材は、ノズル温度240〜260℃・ベッド温度90〜110℃が求められるため、PLAに比べて消費電力が増えます。PLAは最も省エネに印刷できる素材です。

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